第2話


あいつが小学生1年生の時。

まだギリギリダンジョン発生事件が起こっていなかった頃。なのはは同級生に虐められていた。

あいつは今では強気に振舞っていたが昔は気弱でビビりだった。

同級生はなのはに暴言、軽い暴行や仲間はずれなどをして何回もなのはを泣かせて笑ってた最低共だ。

そして過去、まだ虐められてると知らなかった頃に1度


「最近なのは大丈夫か?ものをよく無くしたり元気がなかったりしてるけど…」


「別に…大丈夫だよ、何も無いしただ私がドジなだけだから気にしないで…」


「本当だな?…本当なら良いが」


この時は不信感はありながらも「いざとなったら相談してくるだろ」という軽い気持ちで過ごしていた。


そしてある日、教室へ物を忘れ、取りに帰った時に教室から声が聞こえ、聞き耳を立ててみた


「ん?…教室から声が聞こえるな…」


「ぎゃははは!こいつ泣いてるじゃねぇか!きっもちわりぃ!」


「ほんっとキモイんですけどーww」


「…ヒッグ…なんで…なんでこんなことするの?…」


「私何かしたかな?ヒッグ…」


「はぁ?んな事も分かってねぇのか」



その瞬間、最低野郎は手をあげようとして俺はやばいと思いなのはの前に立った。


「お前ら何やってんだよ!!」


「…はぁ?んだこいつ急に現れて」


「何って…wこいつが私たちのことを舐めてるからしょうがないじゃない」


「はぁ!?何言ってんだお前!?とりあえずなのは?大丈夫か!?」


「う、うん…拓海が守ってくれたから無事…」


「なに?ヒーローごっこ?だっさー」


「とりあえずなのは、帰るぞ」


「え、でも…」


「俺は大丈夫だから、な?…俺たちは帰らせてもらうからな」


「勝手に帰れば?明日からを楽しみにしときなさいよ?」


そして次の日から対象は俺に変わって虐められた。

対象になってしまった俺はなのはと和真がいたから耐えれたがいなかったら自殺をしていたかもしれないと思うほどの毎日を過ごした。


それから少し経ち、ダンジョン発生事件が起き、そして落ち着いた頃、適性とは何かと考えられそして使う“価値“があるか否かだと考えられ運がいいのか悪いのか俺となのはは適性持ちだった。

適性持ちだと知った瞬間皆が急に手のひらを返して優しくしだして俺は怖くなり、なのはと和真以外の友達を作るのを辞めた。しかし、適性持ちと言えど適性にも中身がある。俺の適性は所謂“ハズレ適性“だった。それに比べなのはは

“当たり適性“だった。

同級生共は俺の適性がハズレだと知る途端またいじめ出した…しかしなのはには優しい態度。そんなのが少し続いた時なのはが遂に同級生にブチ切れて正論を言っていた。

今考えると1年生から正論で詰めるのを出来たのは流石だな、と思う。

そして同級生共は次の日からビクビク僕となのはに震えるようになった。こうなってから俺は守側から守られる側へと変わってしまったのだ。守側のヒーローは堕落して守られる側になってしまったのだ

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