第10話 試作技No.〇
「使徒の件の説明を全部父様に押付けたし、自由だァァァァァァ!!まぁとは言ってもそこまで時間がある訳でもないからさっさと始めますか〜」
ルミネは予め決めていた優先順位の高いものから試していくことにした。今の彼女に1番必要だった物は……
「
「わぁーー!大きーーい!もふもふーー!ふかふかーー!あぁ全身が包み込まれる……あ、なんていう種族なんだろう。擬似鑑定!
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:
10分後……
「う〜ん……決めた!君の名前は"フェル"だ!!」
"長々と考えてた割には種族名そのまんまだな"とか言わないであげて欲しい。一応他にルミネが良いなと思った名前として"ガルム"があった。その名前にしようと思ってその名前を口にしようとしたその瞬間、彼女は思い出した。北欧神話におけるガルムが犬だということを……
「あ、今何時?今何時?フェルでもふってたらもう1時間経ってんじゃん!!」
タイムリミットは夕飯まで、家に着くまでの時間を考えると終わりの時間は刻一刻と近づいてきていた……
「時間もないし私の支配空間制作実験やっていこーー!!どんなに時間がかかったとしても完成刺せれることが出来れば支配空間内の時間経過の操作で十分お釣りが来る!!でもイメージがいまいちわかないんだよなぁ……」
(こう何か空間をこじ開けるイメージで…………うん、無理!こことは別の空間を作るイメージか?むむむむむ…………ダメだこりゃ。出来そうな感覚すらないわ。じゃあこうかなぁ………………)
結局この後2時間程続けたが成功することはなかった。そしてルミネは飽きかけていた。
「飽きた……気分転換に必殺技でも作ってみるか。何にするかねぇ〜」
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「よし、螺〇丸とかやってみるか!!」
(チャクラの代わりに魔力を手のひらに集めて高速回転……)
「よっしゃあ出来た!!もうちょい魔力込めつつ圧縮してくか。自分の制御から離れた後に急速して暴発とかロマンだよなぁ〜」
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「もう少し魔力込めてみるか。この際極限まで魔力込めちゃお!!」
"バチバチバチッ"
「ん?何か変な音が……」
"バチバチバチンッ"
「空間が……割れてる?なんだかよく分からないけど空間こじ開けれた?もしかしてさっきの成功した感じ?」
(でもさっき空間こじ開けるとか考えてなかった。大量の魔力を圧縮しただけ……まさか!これが……魔法!?)
「なるほどねぇ〜もう分かったぞ〜!膨大な魔力で法則をバグらせる感じかなぁ〜後はこの空間を掌握出来れば……とりま魔力ぶち込むか……お!いけそうじゃん!!魔力でこじ開けたまま中に入ってみっか……」
ルミネが何も考えずにその空間に入ってみるとそこにはどこまでも続く果てしなく広い空間が広がっていた…………
「さて、
順調に空間をぶち抜いていったルミネだったが、数え切れないほど空間をぶち抜いたある時……今ルミネがいる空間ごと全てが砕け散った……
「やべっ近いとこ砕きすぎて全体的に砕け散った……逃げよ!!」
めちゃくちゃ焦って逃げたルミネだったが魔力で維持していたので結構余裕があった……とまぁそんなことは置いといて広範囲が砕け散った空間ではあったがルミネがやっちまったとドキドキしながら眺めている間に自然と修復されていった。
「こんだけガッツリ空間砕いたら流石にバレちゃうから焦った……常時展開する異空間は数個にするか……」
とまぁ痛い目を見たルミネだったが結局常時展開するのはやめずに個数を減らしただけとなった。
次の日……
「今日は昨日のアレを常時展開しつつ新技の開発をするぞーーー!!まずは〜火、水、土、風を同魔力量で合成していこーーー!!!」
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「もっとこう……カラフルなのを想像してたんだけど……なんでこんなドス黒いのが出来上がっちゃうかなぁ〜」
そう、4属性を混ぜた新技はルミネとしては女の子っぽいカラフルでキラキラしたのが出来上がると思っていたのだ。出来上がってみるとまさかの正反対の新技が出来上がったのだ。それでもとりあえず試しに空に撃ってみると……
「何か空が抉られてるんだが……なにこれ怖っ!!なにこれ怖っ!!これは実戦では余程のことがない限り封印だな……まぁ実験はするけどねぇ〜次は複合属性を作っていくか〜!!ふんふふんふ〜ん♪あ〜楽しい!楽しすぎてやめられないよ〜!あ!生物の体内の液体を操って体内から爆発させるの技も良いなぁ〜」
こうしてマッドサイエンティストと化してきたルミネの新技の開発は夕飯の時間をきっちり過ぎた……
『ルミネ!夕飯前には帰るって言ったよね?』
「は、はい………………」
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