第9話 私は人間です!たぶん……
"むくっ"「父様、ご心配おかけしました。」
『ルミネ…変なところはないか?』
「はい、大丈夫です。ちょっと神界みたいな所に意識が飛ばされてただけなので何の問題もないです。あとはちょっとプレゼントを貰ったくらいですね。」
『あぁ使徒様がご降臨なされた……しかもこの眼で見る事が出来るなんて……』『司教殿……今は構うまい。神界に行ったのか?しかも物まで貰って……』
「司教様……のことはいいや。神様に会ってくるって言ったじゃないですか〜私の方から神界に出向くに決まってますよ。もしかして神様がご降臨なさるとでも思ってたんですか?」
『それもそうだな。ところでプレゼントを貰ったって何を貰ったんだ?』
「加護とかスキルですね。あと称号も……あ、そうだ。ステータスカード確認しとけって創造神様に言われてたんでした。」
名前 ルミリーネ・サネリア=アレクシス
種族 人間?
年齢 0歳
称号 [サネリア公爵家長女] [転生者] [最速で神罰を受けし者] [全べての神のお気に入り] [創造神の神罰収集家] [人類最強] [神々の使徒] [冒険神の息子] [レベリング狂い]
加護 [神々の愛し子] [創造神の恩人] [冒険神の親心]
『なんともまぁこんなステータスを……私はこんなの見たことないよ。今は詳しく聞かないけどいつか教えておくれよ?』
「はい!」
『一つだけ聞かせて欲しい。君は……ルミネは……私の娘だよね?』
「はい!確かに私は転生者です。それでも私は父様、あなたの娘です。お別れできてなかった
『あぁ使徒様ァァァァァァァ!!』
『…………』
「…………と、父様」
『ん?なんだ?まぁ何のことかは分かっているが一応聞いておこう。』
『使徒様ァァァァァァァァァァァァ!!!』
「…………司祭様、どうします?」
『…………使徒のお前が何か言ったら正気に戻るんじゃないか?』
「あ、あの〜司祭様?」
『私ごときに様をつける必要などございません。私のことなど呼び捨てでサミュエルとお呼びください。』
「ではサミュエル、私たちはもう帰ります。それでは。」
『本国に使徒様がご降臨されたことを連絡してもよろしいでしょうか。』
「そのことに関してはあなたの判断に任せます。」
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「はぁ〜〜何なのあの人、相手にするのめちゃくちゃ疲れるんだけど。」
『お疲れ様。疲れてるところ悪いんだけど……』
「ちょっと待って!もう1回謁見するとか言わないよね?言わないよねぇ?」
『…………』
「やめてよ!なんでそんなこと言うの!」
『……この国に新たなる使徒様が現れました。って報告しなきゃいけないんだよ。教国との関係もあるから国王が把握してなきゃまずいんだって!だから当事者であるお前も行かなきゃ行けないってわけよ。だから諦めてくれ。し・と・さ・ま!』
「うわァァァァァァァァァァァァァ!!!」
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「あぁやだもう帰りたい。帰っちゃだめ?使徒って偉いんですよね?権威あるんですよね?強権発動して帰っていいですか?」
『だめだ。私の仕事が増える。2度目の謁見で私も疲れたからちゃっちゃと説明して帰るぞ。』
「は、はい。ぐすん……」
『陛下、至急話さなければならないことが。』
『ん?なんだ?』
「私が神々の使徒だったって今日教会に行って分かったってだけの話です。」(帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい)
『そこで新たな使徒様が帰りたそうにしてるから詳しい話はまた後日聞くことにしよう。疲れている中報告ご苦労だった。』
『お時間頂きありがとうございました、陛下。それではまた後日。』
「陛下、また後日。」(やったー!帰れる!やったー!やったー!やったー!)
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「疲れた〜今日は一日色々ありすぎてもう死にそう……0歳児を働かせすぎだと思うですよね、私。乳児虐待は良くないと思います。」
『都合のいい時だけ乳児のフリするんじゃねぇよ。ていうか普通の乳児はそんなこと言わねぇよ!!』
「私はゆっくり自分のやりたいことをできる時間を所望します!」
『ところで何をするんだ?』
「ちょっと魔術と魔法の実験をやってみようかと。ここらでやると周囲を消し飛ばしちゃうので被害のでない場所でやらないとなのでそれ用の魔術を作らないとなんですよね。最近忙しくて並列思考の総動員できないんですよ、忙しすぎて!私、0歳児なのに!」
『ルミネが武術の特訓したいって言ったんだろ?』
「一日中やると思わないじゃないですか!!私のメインは魔術、魔法なんですよ!!というわけで1回魔術と魔法に専念します!!そもそも父様は感覚的で教えるのがあまり上手ではないじゃないですか!!」
『わ、分かった……また特訓したくなったらいつでも声をかけてくれよ……しくしく』
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