第8話 創造神様、初代様こんちゃ〜

「言いたいことは色々あると思うんですけど、私は神様に会ってきますね〜」


 そう言ってルミネはおもむろに神像の前に跪いて祈りだした……


(神様〜宮中修司で〜す!来ましたよ〜お時間ありますか〜?)


すると、突然神像が光りだして……


"バタッ"


ルミネは突如意識を失って地面に倒れこんだ……


『ルミネ!!脈は……正常だ。気を失ってるだけか?』『あの光は何だったんだ!まさか、使徒様!?あぁ神よ……使徒様と同じ時代を生きれるとは……あぁなんて光栄な……』



「こ、ここは?なんだこの今いるロッジみたいなのあって他に何にもないこの空間は!まるで、まるで!〇〇と時の部屋じゃないか!!とまぁボケるのはこのくらいにしといてっと。神様〜いるんでしょ〜?」


『残念ながら髭じじいはまだ来てないぞ。だから先に俺と話をしようか。』


「親父!?なんでここに……」


『またまた〜そんなこと言いつつもここがどこか予想は出来てるんだろ?そして、その場所にいる俺の立場も……』


「ま、まぁここは神界かそれに準じたどこかなんだろうとは思ってたけど……そして、そのに親父がいるってことは親父は神様!?」


『当ったり〜よく分かったな。さすが俺の息子だ。早速本題に入っていくんだが、今から俺はお前の親父としてではなくアレクシス王国の初代国王として話す。』


「ウソ、だろ?親父が初代様?だって初代様が生きてたのって数百年前……」


『不思議に思うのは当たり前だろうが、こっちとあっちだと時間軸がズレてるからな俺もよく分かってないけどそういうもんだと思っててくれ。さて、本題に入るんだが特に話すことはない。大体のことは手記に書いたしな。あとは強くなるための情報を託すくらいだ。父親としては息子に自分の尻拭いをさせるなんて情けないかぎりなんだが……どうかこの国を頼む!!』


「任せてよ親父!親父が守るために必死に戦ったこの国を俺にも守らせて!」


『すまん、修司……頼んだ。地球の科学の情報にそれを俺が発展させた部分を加えた膨大な知識、そして俺の経験をお前に託す!』


「グワァーーーー!痛い痛い痛い!」


『諦めろ修司、直に治まる。』


「唐突に何しやがる!あ゙ぁぁぁぁぁ!!痛い痛い痛い!!あ゙ぁぁぁぁぁ!!はぁはぁはぁ!」


『な?』


「おいクソ親父!な?じゃねぇんだよ!!この知識はどう使えばいいんだ?」


『それはお前次第だな。とりあえずそれがあれば大抵の事は魔術で出来る。俺が奴を封印した時の魔術も使えるようになるはずだ。そこから先はお前の発想次第だから、頑張れよ!』


「おう!!」


『そろそろ髭じじいが来る時間か……最後に一つアドバイスをするとすればベースレベルを上げる前にステータス値を底上げしとくとレベルアップした時の伸びが大きくなるからベースレベルのレベリングはもうちょい特訓してからにしろよ。それじゃ〜な。なに、別に今生の別れってわけでもない。俺はいつでもここにいるさ、またな。』


「おう、またな。」

            :

            :

『話は終わったようじゃのう。』


「あぁおかげさまでな。神様、転生させてくれてありがとうございます。私は貴方のおかげで今とっても幸せです!」


『そうか、それは良かった。そなたら父子にこの世界の命運を託して悪かったと思っておる。そう言ってもらえると儂も心が軽くなるわい。』


「それでは神様、またお会いしましょう!」


『ちょいちょいちょーーーーい!!』


「なんですか神様……私は父と話せたのでもう満足なんでそろそろあっちに帰りたいんですけど。意識がこっちにあるんで父様が心配してるだろうし……」


『時間経過に関しては問題ないぞ。あっちの時間軸のお前が倒れてからすぐの所に戻しておくからな。それはそうとスキルとかあげようと思ってたのになぁ〜お前がそう言うなら今すぐ帰してあげるよ〜』


「わ、わぁ〜創造神様とお話出来るなんて光栄だなぁ〜もっといっぱい話したい〜」


『うむ、それでいい。今まではベースレベルのレベルアップ時の上昇値の底上げのために超回復をあげてたけど、そろそろは他のスキルも必要になってくると思ってな。超回復は使えば使うほどステータス値とかスキルが成長していくってスキルだな。もちろん字ズラ通りの意味もある。』


「そのスキルの効果がよく分かってなかったけどそういう意味だったのか〜ところでステータスカードなくても自分のステータスが分かったのはなんでですか?」


『あぁそれは魔力感知の効果の周囲の情報を得るってのを拡大解釈させた結果だな。本気でステータス画面が出ると思って使ってるだろ?スキルは自分の内面も多少反映させる。だからそうだと思っていれば現実になることもあるってことだな。』


「ところでスキルって何くれるんですか?」


『それはなぁ神獣の友というスキルだ。一人で戦うのは寂しいだろうからな。思う存分もふもふするがよいぞ。強さに関してもお主と一緒にレベリングしていけば問題ないだろうからな。』


「ありがとうございます。それでは……また来ますね!創造神様。」


『あっちに戻ったらステータスカードを確認し直せよ?他の神々も会いたがっていたが全べての神が仕事をサボると世界に悪い影響を与えちゃうからな。今頃泣く泣く仕事してるぞ。加護の欄が変わってると思うから確認してやれよ。気付いてなかったらあいつら泣くからな。」


「はい!またお会いしましょう……」

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