第5話 0歳の体力作り

 武術をお父様に教えてもらえることになったルミネ。そして今日は初n…


"ガバッ"「よし、やるぞーー!!」


…………ベットから身体を起こして直ぐに叫ぶルミネヤベェやつは自力で身支度をしていった。高いところにある物は身体強化魔法を使ってジャンプをしつ……


"ゴンッ"「痛っ跳びすぎちゃった……でもまぁ名誉の負傷ってことで」


 とまぁどうにかこうにか身支度を終えたルミネは期待と興奮を隠しきれない様子で庭へと駆け出して行った……


「…………来ない。どうしようかなぁ〜催促しにいくかなぁ〜」

           :

           :

執務室の仮眠室にて

"ガチャッ、バタンッ"


『すぴ〜すぴ〜ふがっ……すぴ〜すぴ〜ふがっ……』


「父様〜起きてくださ〜い早く朝練しましょうよ〜」(起きないなぁ……もう少し声張るか。)


「父様ーー起きてくださーーい早く朝練しましょうよーー!」(全然起きねぇなぁ……朝弱いんか?)


「こうなったら最後の手段だ!布団捲ろう。」


"バサァ"


『ふがっ!ん?あぁルミネか……どうしたんだ?』

「どうしたんだ?じゃないですよ!!早く身支度してください!!早く特訓にいきますよ!!」


『早くね?』「早くいきましょうよ!!早く行きましょうよ!!」『分かった……分かったってば……』


「父様、私はまず何をすればいいんですか!!」


『まずは体力作りだ!じゃあ走ってこい!」

「はい!じゃあ行ってきます!」


『めっちゃ食い気味だなぁ……って速っ!!まぁ直ぐにバテるだろ……』

           :

           :

1時間後……

『戻ってこない……あの子に何かあったんじゃ……』「父様〜あと2時間くらい走ってきますね〜それでは〜」『お、おう……は?2時間…………2時間!?2時間…………』


2時間後……

「やぁ〜さすがに3時間はしんどいですねぇ〜いい汗かきましたよ。じゃあ武術のご指導お願いします!!」『え?今から?今日はもうだいぶ動いたし明日からにした方がいいんじゃ……』


「いいですか父様!使える時間には限りがあるんです。何かを極めるには人の一生は短すぎます。だから一分一秒も無駄にはできないんですよ。だから、お願いします!!今から武術を教えてください!!」


『分かったよ……今からやるから見とけよ!!』「こうかなぁ……いや、こう?」『違う、それでは剣筋がブレブレだ。そうじゃなくてこう……ビュンッってやってズバッって感じだ。』


「そんな擬音まみれでアバウトな説明でわかるわけないじゃないですか!」『こう……ズバァッっといってヒュンッって感じだよ。』


「ねぇ……ふざけてます?ふざけてますよなぇ?ふざけてないなら、こうも感覚的で教えるのが下手くそな人っているんですね。」

           :

           :

『ルミネ、お前体力も筋力もあるけど……センスないな。』「私のセンスというより父様の教え方に問題があったと思いますけど……それはそうと私の剣術に関しては今から必死にやれば形になりますもん!」


『ま、まぁ明日からも頑張ろうな!』

 そう言ってルミネをどこか可哀想な者を見るような目で見てきた。


「その目やめてください!絶対に剣術をものにしてやりますよ。!努力を続ければある程度結果として出てくるはずだし!大丈夫大丈夫……たぶん。だからその目やめてくださいってば〜」(ま、まぁ最悪私には魔法がありますし……)

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