第5話 野のユリを大切に育てる社会(国)

この女性、もちろん清掃人としてもプロであるが故に、早く確実に仕事をこなして自分の時間を作り、独学で絵を習得されたのでしょうが、

① こういう優れた才能を、日常生活のなかでサラリと発揮する人たちが、10億の国民(人民)のなかに(清掃人やトラックの運転手という姿で)ゴロゴロいる。


② また、そういう才能を(政府だとか広告代理店などではなく)、地元の市民(人民)みんなで認めてあげられる地域社会・組織(大学)が存在する。


③ そして、そんな個人と社会の様子・動きを、中国の長い歴史と伝統から醸造された調味料で、自然に・正しく味付けし「おいしい料理」として万人に提供できる報道機関・組織がある(人と社会を形而上的にバックアップする組織が存在する)。 

  そういった意味で、中国という国は、まことに後生畏るべし(将来が楽しみ)といえるでしょう。

 (日本発祥の「NHKテレビ 素人のど自慢大会」という「お祭り」もまた、在来種日本人的な「ユリの花(名もない個人の存在をみんなに知らせる)」だったのです。)


〇 「後生可畏」 → 「中国人可畏」


「道路掃除夫としてドイツ国の市民であるほうが、他国の王であるよりも、もっと大きな名誉であらねばならない」

  とは、ユダヤ人の天敵ヒトラーの弁であるそうですが、日本人の私にとっては、ヒットラーとは友好国(日本人には無害)における、ただのオッサン(の一人)なので、彼の言葉を虚心坦懐に受け入れます(全部ではないが)。


  大学の清掃人の方が、直近二名の首相より、よほど心豊か(美しい絵が描ける)で・幸せ(純真な心を持つ多くの学生から支持される)で・名誉(中国ばかりか日本や他の国の人たちからも尊敬される)である、と感じるのは私だけであろうか。


  2023年5月14日

V.1.1

  2023年5月15日

  V.2.1

  平栗雅人

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ユリの花 V.2.1 @MasatoHiraguri

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る