頭から書くか、尻から書くか、それが問題だ。
web小説の“読まれ方”指南で、毎日更新すること、と言われていますが、私にはムリな話です。
なぜなら、頭=1話目から書いていないから。というか、書けないから。
短編など、舞台も人物も固定されていて、作中の時間経過も短期間で終わるものならさておき、それ以上の長さとなると、冒頭部分から書き出す(書き出せる)ことがほぼ無い。プロットを立てていても一緒。
小説はタペストリーを織るようなもの、にたとえられることがあります。織りあがらないと全体像が見えない。
が、私の場合は、レース編みをやっていた母が、コースターサイズの小さなレースをいくつもつなぎ合わせて巨大なベッドカバーを作る、というのを見ていたことから、「小説はレース編みのようなものだ」とも思っています。
ちなみに私には編み物は複雑すぎて、マフラーすら編めるとは思わない。ダイアナ・ウィン・ジョーンズも「
そんな母は、雑巾を手縫いする時に真っすぐ縫えないんですが…謎。
そんなわけで、大体、思いついたシーンから書いていって、プロット通りに並べ替えてつなぎ合わせる、という方法をとっています。書いていく途中で生じた矛盾する表現は、PCで清書するときに修正。段落ごとごそっと入れ替えるときはさすがにWordが便利。紙だと本当に「切り貼りする」ので(この作業も手芸みたいで結構楽しい)。
その過程で一章丸々書き直す、なんてこともあり、「何やってんだオレ…」とがっくりすることもしばしばですが。
ひどいときには最初にラストシーンから書いて、冒頭を一番最後に書く、なんてことも。ラストシーンはある意味モチベーション維持の手段でもあるので、できるなら“ご褒美”として文字通り最後に書きたいんですけど…。
なんでこんなことになっているのか、原因は、“書きたいこと(もの)”が頭の中に文章で出てきて、それをひとまず書き写し、間を埋める、という形になっているからでしょう。話の流れはある程度決まっているけれど、出てくる順番がバラバラなので、出てきた順に書いていくとそうなってしまう。
直近では、〈神慈悲〉Ⅳを、5章以外を先に書き、5章のうち5-1と5-8を同時に書き進め、5-7の残り5行は、「これを書かないと話が終わらない! Ⅳが終わらないとⅤがあげられない!(そう、この時すでにⅤを「書けるところから」書いていた…) こうなりゃもう何も考えないで自動筆記だ!」となっていたり。
“事後”の話を先に書いていることになっているわけですが(笑)、“その最中”のイメージはできあがっているんですけど筆が進まないんですよ。私、書いている内容で想像されるほどの人非人じゃないので…(笑)。
だから、冒頭から書いて毎日更新できる人とか、新聞連載とかスゴイと思う。どうなってるんだ…。いや、それが普通なのか…。
どちらにしても、完結させるのが一番大変なのは変わりがないのでしょうが。
こういう書き方してる方、他にもいるんでしょうか…。どこかで見かけた(読んだ)記憶はあるんですが…毎日更新します!派が多い中ではやはり少数派なのかな…。
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