第4話 高校生のあたし。

 高校生になってから現れたチャンスの神様は

 またツルッツルでテカテカで、それでもどうにか組みつくと

 あろうことか、神様はあたしの腕を取り


 ――ズバン!


 と背負い投げを決めてきた。

 仰向けで、しかも大の字に倒れたあたしは

 またも呆然としながら、駆けていく足音を聞いていた。


 ――翌日。


 テツヤくんに告白しようとチョコを用意していたら

 親友のハルミの好きな人もテツヤくんだと知り

 告白をしないまま、チョコを自分のお腹に納めた。

 切ない。

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