戦争が我を呼ぶ

bbキャンセル君

一人の軍人?

戦争が我を呼ぶ。

助けを求めて我を呼ぶ。

戦争を止めてと、願いが届く。


よろしい、止めてあげよう。


願い通り、1年後には長年続いた戦争は終戦を迎えたが、誰もそれに喜ばなかった、称えもしなかった。


誰も知らない救世主は、死体の山の上に立ち

荒野を見渡す。


誰もいなくなったな、


これで平和が訪れた、我はちゃんと声を聞いただろう?


優しい優しい我を求める声が無くなったのは仕方がない。


止めたのだから、今後戦争を犯す可能性、根元

この地の全てを我一人で皆殺しにした。

だから、戦争は終わったんだ、単純だろ?

そして正しいだろ?可能性があるから始まる。



ああまた呼ぶ声が聞こえる。


待ってろ今タスケテヤル。


・・・・・・・・・・。

たどり着けば誰もおらず、緑の服の軍人だけがいた。我の国の奴ではないな。

目が合い、待ってたかのように口を開く。

「       」

そうかお前も


なら殺ろう、お互いに


武器を構えて、トリガーを押す。

銃の音と共に、現れる銃弾が

我の頬を切り、相手の右腕の皮膚を切る。


血と共に、戦闘を続行しようとした時だった。



空が急に赤くなって、熱くなって

「正気か!?」

「正気のようだ、でも安心しろ。私がさせない」


軍人は軍帽を脱ぎ我に渡した。

「これを頼む」

彼は地面に落ちていた中ぐらいの石を、空のものに投げつけた。


届くわけがないと思ってた、でも届いたんだ。


ありえない!


まだ上空にいたんだぞ!?


石に負けた、空のものは大爆発をおこし

この場のものを風圧で飛ばした。


立っていられる事すら難しい、

座れば飛ばされる。


しばらくしてやっと

収まり、彼の方を見ると

石を投げた右手が、無くなっていた。


「何があったんだ!?」

「ただの代償さ、壊す代わりに奪われる」

左手を我に差し伸べ

「返して、その帽子」

「あ・・・ああ」


片手でかぶると

「やはり、許されないな、こんなの。私が策を考えないと」

スタスタと去っていく。


「我と同じくらいに、いやそれ以上な残虐さだ」

軍人と反対方向を歩む。



「考えないと」

「考えないとな」


「どうやったら、空のものが無くなるか」

「どうやったら、空のものに抵抗できるかを」



これは昔の話、それから60年後

空のものに対抗手段が生まれた。


まあ、別にそれは語る程でもないだろう。


The End

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戦争が我を呼ぶ bbキャンセル君 @aiumi

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