第21話 またも薬価改定と報酬改定と
久しぶりに投稿します。
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2024年4月1日から、またも薬価が下がりました。
以前の作品にも書きましたが…
従前の薬価で仕入れした薬も4月1日からは安い薬価で患者さんに提供しなくてはいけないのです。
薬局は大損です。
在庫金額も減ります。
ひどいお話ですが、お国が決めることですので…
3月…返品作業に追われていました。
高く仕入れたものをできるだけ、できるだけ減らしました。
そして6月1日から、診療報酬の規定が改定されました。
あまりニュースにならなかったですね。
基本的には下げられました。
国は上げたと言っていますが、いろいろと手を変えて下げられています。
ここでも利益が飛んでいきました。
ということで、忙しいのと鬱でした。
詳しいお話は読んでいて飽きますのでちょっとだけ。
受付料みたいな基本料が少し上がりました。
従業員に還元してくださいという理由です。
でも地域支援体制加算が大幅に下がりました。
条件も厳しくなりました。
基本料とこの地域支援体制加算でプラスマイナスでいえばマイナスなんです。
なんとかしなくてはいけません。
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新たに設置されたDX加算と
昔からあったけれどとらなかった連携加算をとるようにしました。
これでなんとか以前と同等の報酬を得られるようになりました。
これで患者様にも負担増と思われない対応もできました。
がんばりました、はい!
どうにかソフトランディングできたようです。
ほっとしています。
コンサルを入れているわけではなく、自力でがんばっているのでかなりしんどいですが…
ほっとしています。
さて…
よく薬のメーカーさんやその他の薬局関連のグッズ、ソフトの業者さんとお話します。
買うものもたまに、あとはほとんど情報収集です。
そんな普段の作業が今回のソフトランディングにつながったのですが、実はこんなことを考えています。
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「患者さんに負担増を感じさせずに、でも経営は計画的に」
「いままでの地域の薬局としての仕事はそのままで、だけどあまり余計なお金は頂かない」
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例えばこんなことです。
これも以前のお話にかきましたが、創業80年以上の地域の薬局ですので、いままでもこれからもいわゆる
「かかりつけ」のお薬屋さんなのです。
国が勝手に
「かかりつけ薬剤師制度」を作りましたが、
そんな制度がある前から「かかりつけ」なので、
制度ができたからといってお金を余計に頂くのはどうか…
メーカーさんや業者さんは
「法律で決まっているので加算をとるべきでしょう」
といいます。
そうですけれど、義父義母、奥さんの方針でね…
「今までと同じサービスしているのになんでお金余計にとらなくちゃいけないんだ」
とのことなのです。
法律的にはとってもいいのだけれど、あまりとりたくない。
今回の連携加算もそうですね、以前からとることはできたのですが、わざととりませんでした。
余計なお金をとりたくないのと、こういった法律改定のさいのバッファというか保険というか…
まだとれるのにとっていない加算は残してあります。
全力投球しちゃうと、「まさか」のときに対応できないですから。
なのでまだやっていけるうちは患者様の為にも経営の為にもこのままで…
その分、仕入れや給与や経理をやっているベビー用品メーカーを退職して店に入った婿は大変なんですけれど、だけどその点は私も賛成で誇りをもってやっています。
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ということで、読むのも書くのもお久しぶりの言い訳でした。
また8月1日期限の地域連携薬局の申請がありまして…
気が安まらないですね。
みなさま、お体に気を付けてください。
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