第5話 〇〇どれくらいですか…
小児科さんの患者さんも多いので、内服薬のときはこんなことを訊かせてもらいます。
「体重どれくらいですか…」
母親に抱っこされている子供さんが多いです。
お母さんたちはほとんど小数点までお応え頂けます。
「7.5キロです…」
さすがお母さんですよね。
お父さんは意外とわからず、
「あーちゃんさ…体重どれくらいだっけ…」
とあわてて奥さんに携帯電話で訊いたりしています。
調剤室内では、
「〇歳でこの量…ああでもちょっと大きいお子さんなのね…」
などと確認しながらドライシロップを調合しています。
明らかに多い、少ないときはドクターに確認いたします。
みなさん子育てを経験されている方ばかりなので頼もしいです。
いわゆる風邪、感染症にかかられて赤ちゃんとお母さんがいっしょに処方箋を出されることもあります。
お母さんは錠剤を、お子さんにはシロップなどがでます。
「体重、どれくらいですか…? 」
訊かせて頂きます。
「47キロです」
小柄でかわいらしい奥さまでした。
「いや…あの…ちがうんです…お子さんです…」
訊いたこちら側が恐縮、動揺してしまいました。
それからうかがう時は
「お子さんの…」
と付け加えるようにしました。
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