第2話桜狂い咲く

わたしの今の年齢は五歳だ幼いがゆえにわたしは大人よりも力が弱い最近はそう感じてきた


鍛えてもきっと大人に力で負けてしまうだろうな


「ねぇさくらちゃんなにしているの」


わたしが一人で本を読んでいると女の子が話しかけてくるわたしが五歳になってから仲良くなった女の子だ


女の子の名前は多奈川 愛わたしの友達かな


「うん本を読んでいるんだ意外と面白いよ読んでみるエタニーティーとマリアって言う本なんだけど」


「ええつまらないよだからそとであそぼうよ」


「うんそっか分かったじゃあ遊ぼうか」


わたしは本を閉じるそして愛と一緒にそとに出る


今は楽しもうかなだけど看護士にはなりたくないけどどうなるんだろうな将来って


「ねぇ愛は将来どうなりたいの」


「どうってどういうこと」


「ええとなりたいものはないかなみたいなことなんだけど分かるかなというか伝わっているかな」


「ああうんあるよヒロインになりたいんだイケメンがとりあっているのがわたくしなんですよ」


「あははたしかにいいかもね愛らしいや」


「ええなにそのいいかたひどくない」


「あははごめんごめんなんか本当に愛らしいなって思ってさ」


「じゃああそぶってなにであそぶ」


「えっ決めてなかったの」


「ええきめてなかったですよわるいですか」


「いや悪くないよじゃあなにをしますか」


「そうだなおにごっ」


愛の言葉が途中で途切れるその理由は愛が目の前で殺されたからだ


ここは幼稚園の先生たちがいるからみんな守られていて安全そんなはずなのになんでこんなことになっているのおかしいでしょ


「ねぇなにかいってよ愛ねぇ遊ぶんでしょ」


今日はさくらが舞っているそんな日に桜井桜の人生は狂い咲きだす

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桜が舞う番だよ @yamadasora

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