第五話 超簡単チートルートで魔王城行ってきます
ラルドが目覚めて私たちは行き先を決める。
「さて…どこに行こうかしらね……。」
「リリが決めたら?」
ぎゃー!マルクっ!私に振らないで!!
でもさっきエデルに教えてもらったけど勇者のいうことは絶対!!…らしいから。
「ラルド、魔王の時どこに住んでいたの?」
「む……?たしか鍵を持っていたような……。」
ラルドは白衣のポケットから、錆びたカギを出して見せてきた。
「これか?」
カギにはしっかり『魔王城用』と書かれていた。
絶 対 こ れ じ ゃ ん ! !
「絶対これだと思いますよ!?……ラルドは魔王城に行けたりしないの?」
「いや。ワープできるから、今すぐに行けるぞ。」
「!!最初からそうしてくださいよ!!なんで私が仲間に加わるまで気づかなかったんですか!?」
「……忘れていた。」
「でも、これで魔王のところに行けそうね。これで私も億万長者!!」
「ああ。」
「頑張るぞー!」
わくわくしたように言うエデル。まあ、お金しか見えていないようだけどね……。
そしてその隣で重々しく頷くリッヒさん。……足は小鹿のように震えているけど…。
マルクはにこにこ笑顔でみんなを見ている。
そして、マルクは嬉しそうにバンザイをして言った。
「それじゃあ、魔王城へしゅっぱーつ!!!」
………!言えてよかったね……。
ラルドはマルクの指示とともに私たちには聞き取れない呪文をブツブツと言い、目をカッと開いて叫んだ。
「ワープエクスプロージョン!!!」
……ぶっちゃけエクスプロージョンって言う必要ないよね。
絶対かっこいいかな?って思って言ったよね……。
そう思いながら私たちは光の渦に包まれて、いかにもな雰囲気がある世界へ飛ばされた。
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