いつも見ている景色2

学校へつき、教室へ入る


バシャンッ


という音と共に、クラスメイトのクスクスという笑い声が聞こえる

「やだぁ…きっったなぁ…w」


「うわぁ…元々汚いのに、さらに汚くなったw」

…そうやって、俺に対して悪口を言ってくる

こういうのは慣れっこだ…昔、家でもされてたし


「……」

俺は無言のまま、タオルを取りだし濡れた髪を拭いた

制服はびしょ濡れになってしまったが、関係ない

予備の制服がカバンの中にある、袋に入れてあるから濡れていないはずだ


「……よかった」

俺は濡れていない予備の制服を取りだし、更衣室へカバンを持ったまま向かった



予備の制服に着替えた俺は屋上に来ていた


「やっぱり、ここは落ち着く…」

フェンスの近くに座り、カバンの中から教科書類を取り出す

俺はここで、授業をしている

先生は居らず、教えてくれるのは…


「マリナ、今日もよろしくな」


『はい、よろしくお願いします。雷斗』

そう、マリナだ

俺がマリナを作ったが、マリナはマリナ自身で知識などをアップデートする

声はロボット味があるし、姿…?はスマホそのものなんだが、その他は人間みたいだ

そして、教え方がプロだ

わかりやすい…


「あ、そろそろ帰らなきゃな…」


『?いつもより随分早い帰宅ですね、雷斗マスター


「ん?あぁ…今日は疲れちゃってさ…」


『…わかりました、では帰りましょうか』


「ありがと」

何も聞かずに帰らせてくれるマリナは本当に優しい…

誰が作ったんだ?……あ、俺だw

そうして俺は家へと帰っていった

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