第6話 運命の変遷
この年のドラフトは、レックスが社会人の同じチームから二人を、支配化で指名してきた。
迫水は四位、左右田は七位指名である。
事前の情報によれば、この二人の評価はもっと高かったはずだ。
しかしレックスのスカウトが、事実を大きく広めた。
ショートやキャッチャーなど、レックスでも当たり前のようにほしいポジションであったのだ。
マーリンズは迫水の指名順位は、少し下げてはいたが、それでも指名するつもりではあった。
ただ他に取られるのも無理はないかな、と思っていたのだ。
あの日、同じスタジアムに、レックスのスカウトが来ているのは気づいていた。
そして迫水たちはその後の練習試合などでも、完全に調子を落としていたのだ。
対戦相手のピッチャーは、サウスポーでもないMAX144km/hの真っ直ぐを主体とするピッチャー。
それが打てず、調子を落としてしまうなら、プロでやっていくにはメンタル面が心配だ。
そう考えてしまったスカウトたちは、球速だけを見て相手のピッチャーのことを、ちゃんと調べなかった。
鬼塚としては後ほどそれを知って、古巣であるにも関わらず、爆笑してしまったものだが。
この年のドラフトは、レックスの一人勝ち。
そう言われるのは、それほど先のことではないであろう。
ドラフトを見ていた直史としては、ちょっと責任を感じている。
ただまあ、死ぬわけではないのだしプロに支配下契約で入れたのだから、それほど運命は捻じ曲げてはいないであろう。
スカウトの見切りが随分と早いものなのだな、とは思ったがそれは仕方のないことだ。
何百人もいるプロ志望の中から、社会人出身となれば即戦力が期待される。
レックスは本当に、いい買い物をしたものである。
そしてこうやって、直史が役に立ったため、所属球団も決まった。
大京レックス。かつて二年だけプレイした、セ・リーグのチーム。
今シーズンは五位とBクラスに終わり、戦力の再編が期待されていた。
なので即戦力級の社会人と、ロートルだろうが実績と実力のある直史と契約するのは当然であったろう。
しかしこの時点ではまだ、正式な契約はなされておらず、発表もされていない。
直史が復帰するための、最大の関門。
それはメディカルチェックである。
そもそも直史が引退した理由は、肘の故障にある。
そこが完治していなければ、使うわけにはいかないのだ。
一応医師の診断結果は提出してある。
なので今度は球団のメディカルチェックだ。
一般的なものよりも、念入りなチェックとなった。
そして確認したところ、少なくとも現時点では、損傷した部分は治癒しているように見える。
これは当然ながら、トミージョンを受けたわけではない。
靭帯修復手術を、IPS細胞を使って行ったのである。
元から直史は、普通に投げる程度であれば、高校生相手のバッティングピッチャーで、100球ぐらいは軽く投げていたのだ。
しかしブランクの間に硬くなった腱を柔らかくするというのは、慎重さが求められた。
140km/hに届かなかった球速は、なんとか144km/hを試合中に投げる程度には回復している。
だがこれでもまだ、全盛期には遠い。
ストレートの魔球化という、引退試合で試したことは、とりあえずここまでは通用している。
大学の二部リーグに対しては、単純にまだ体力が戻っておらず、他のピッチャーにも機会を与えるために途中降板した。
ノンプロ相手も実は、当初は七回ぐらいまでの予定だったのだ。
しかし球数が抑えられていたため、最後まで完投してしまった。
元々ミスター完投と言うか、球数を少なくするのに異常な執念を抱いている、などとも言われていたのだ。
ただ変化球のかなりの分が封印されている現在は、まだ長いイニングを投げるにはコンビネーションが足りていない。
レックスはキャッチャーも固定できていないのだ。
だからこそ迫水を、獲得したというわけでもあるのだが。
今後しばらく、直史はキャッチャーの教育も任されるのかもしれない。
直史との契約をいつ発表するか、ということを球団側と話し合うことにもなった。
その必要があるのかないのかというと、実は別にない。
直史はMLBにポスティングで移籍し、そしてそこで引退した。契約が切れたタイミングであったのだ。
つまり扱いとしては自由契約であるので、他のどの球団であっても交渉は出来たのである。
自由契約からの他球団との再契約というのは、それなりにある話だ。
一応自由契約は翌シーズンの契約を球団が選手と結ばないということになっているが、事実上のクビ宣告である。
ただ人気選手であると、任意引退という形を取って普通に引退試合などをする。
鬼塚もそういう話はあったのだ。
直史との契約を発表するというのは、レックスにとってセンセーショナルな話題になるのは間違いない。
ただ契約はしても、その発表にはタイミングを考える。
せっかくならば話題になった方が、球団としてはありがたいからだ。
しかしそのタイミングは、大きく逃してしまうこととなった。
大介の日本球界復帰のニュースが、先に流れてしまったからであった。
この年、大介はまたもと言うか、やはりと言うか、MLBでナ・リーグのホームラン王に輝いた。
12年連続12回目のホームラン王。
これはベーブ・ルースと並んでMLBの最多タイ記録である。
しかしこの話題に関しては、アメリカでもそれなりの問題となったのだ。
ベースボールにとってベーブ・ルースというのは巨大な存在である。
ほとんどのホームラン記録をはじめ、打撃記録を塗り替えた大介であるが、この記録まで更新されることには、かなり有形無形のプレッシャーがかかったのだ。
ベーブ・ルースは白人であり、バリー・ボンズは黒人であった。
どちらもアメリカの社会構造の中では、かなりの多数派である。
もっとも白人と一括りにしてしまうのは、かなり乱暴な話でもあるのだが。
大介は紛れもないアジア人であり、こういった記録を塗り替えられてしまうのに、抵抗があったと言えよう。
なので12年目には、ホームラン王は難しいのでは、というペースで打っていたのに、世間はある種の安心を抱いていたのだ。
だが八月以降、モチベーションを取り戻した大介は、爆発的にホームランを量産した。
結果としては61本と、MLB移籍後としては最少の本数。
しかしこれでも、しっかりとホームラン王にはなったのである。
その大介がメトロズと契約を更新せず、そして他のMLBのチームとも契約をせずに日本球界に復帰する。
来年には40歳になるとはいえ、まだまだ衰えているとは言いがたい。
それでも日本に帰ると言っていたのは、元々MLBで大活躍していた時からも、最後には日本でプレイすると言ってはいたのだ。
アメリカ球界のみならず、社会全体に波及するような話題となったが、そこはある程度理解を示す者も多かった。
野球においてバッターが一番衰えを自覚するのは肉体のどの部分か。
答えは目である。
パワーなどは案外、それなりに維持できていたりする。
しかし高速で移動するボールをはっきりと視認する、動体視力の衰えが激しくなるのだ。
禁止薬物を使っていたバッターなどは、確かに体格もドーピングによって巨体となっていたりする。
だがそういった部分は無理をしなくても、適切なトレーニングで鍛えることが出来るのだ。
動体視力の衰えに関しても、ある程度はそれを抑えることは出来る。
しかし目の収縮筋というのは、なかなか鍛えるのも難しいものではある。
ただ大介は検査によると、その部分への衰えはさほど見られていない。
肉体自体がそもそも、若々しいということもある。
こういった老化しにくい体質というのは、遺伝的なものであるのだ。
また打撃のメカニックについても、大介は相変わらずスイングスピードは落ちていなかった。
ライナー性の打球でホームランを量産したのだ。
スイングスピードも衰えず、コンタクト率も下がらない。
それなのに各種指標は下がっていた。
一つには前年にワールドチャンピオンにまたもなって、モチベーションが落ちていたというのはあるだろう。
ライバルになるかと思われたバッターやピッチャーが、故障で長期離脱したことなども、大介の性格にはむしろ逆効果であった。
しかし直史の復帰を聞いてからは、一気に爆発した。
MLBを去る前に、もう一度ワールドチャンピオンにチームを導こう。
そしてその思惑は見事に達成されたのである。
日米のファンはどちらも、微妙であっただろう。
日本のファンからすれば、遠いMLBの舞台で、実績を残し続ける日本人選手としては、まだまだ活躍してほしい。
もちろんまた日本で直接試合を見にいけることは確かだが、大介はこれまでの発言で、キャリアの終盤にこそ日本に帰ってくると言っていたのだ。
つまり、この不世出の大打者は、もうそのキャリアの終盤を見据えている。
それは間違いなく、ファンにとっては悲しいことであった。
アメリカのファンにとっても、おおいなる悲しみをもって迎えられた。
特にメトロズのファンは、大介のおかげでワールドチャンピオンになれたと思える年が、この10年間に何度もある。
メトロズの黄金期は、間違いなく大介による多大な貢献があったからだ。
そして同じニューヨークのファンとしては、複雑な思いもある。
ベーブ・ルースの本塁打王記録を抜いてほしい。
そういう気持ちもあって、実際にタイにまでは並んだのだ。
しかし今年の中盤までのことを思えば、来年はさらにパフォーマンスが低下する可能性も想像できた。
白石大介はその12年間のMLB生活、全ての年でホームラン王となり、ほぼ全ての年で三冠王を達成した。
これだけで満足しておくべきなのかもしれない。
今はネットが発達しているため、MLBの試合が日本でも見られるのと同じく、NPBの試合もアメリカで見ることが出来る。
大介の試合を見るためだけに、チャンネルに加入するというのは、大介個人についたファンだと言えるだろうが。
MLBの伝説の一つを、また更新する。
それが見られなかったファンたちは、NPBにその姿を求めるのかもしれない。
帰ってくるとは聞いていたが、本当に帰ってきてしまった。
それが直史の正直な感想である。
あの戦闘民族のことだから、仕方がないなとは思わないでもない。
しかしせめて、あと一年ぐらいは向こうでやっていてほしかった、というのもやはり正直な感想であるのだ。
今の自分では、大介を抑えられない。
全くもって抑えられるイメージが湧かないのだ。
そしてライガースとの交渉に入ったという。
この同じリーグというのがまた、直史にとっては頭の痛いことになるのだ。
極端な話、大介と対戦しなくていいというだけで、違うリーグのピッチャーが沢村賞の選考で有利になる。
そして大介と競わなくてもいいというだけで、シーズンMVPも取りやすくなるだろう。
パーフェクトを狙うにしても、ライガースと当たる回数の少ないパのチームの方が有利だ。
相手の打線にピッチャーがいるという点だけは、セのチームの方が有利に思える。
しかし昨今は継投が、プロでも主流になってきている。
ピッチャー交代のタイミングで代打が出ることは、珍しいことではない。
つまり総じて、直史にとっては逆境が、運命となって訪れているのだ。
果たしてこれはどう考えればいいのか。
大介にしても直史との対決で経験していない、日本シリーズでの決戦というものがあるのではないか。
ただ元々大介は、NPBに復帰するならライガースとは言っていたわけなので、これは直史がレックスを選んだことに責任がある。
「千葉にしておけば良かったかな……」
しかしそうなると、移動の負担が大きくなる。
40歳になる直史にとって、まだ経験はしていないがおそらく、回復力は重要な問題となってくる。
20代の頃は一年目におおよそ中六日、二年目には中五日で投げていた。
MLBでは引退する年などは中四日で投げることも普通にやっていたのだ。
だからこそアナハイムは、連覇することが出来たとも言える。
セの在京球団は、まずレックスにタイタンズ、そしてスターズが関東圏に集まっている。
また他の三球団も、愛知に神戸、そして広島と本州の中にある。
これがパとなると、関東圏は埼玉と千葉の二つだけ。
そして北は北海道から西は福岡まで、飛行機を使った移動も少なくはない。
また直史はわずかな傾向であるが、暑さには強い。
北海道はドームだからともかく、宮城は開放型の野天球場だ。
他にも千葉なら風の影響が大きいとか、そういう問題もある。
MLBではほとんど野天型の球場であったが、直史は風などの要因があまりない、ドーム型の球場の方が好みである。
するとセのチームでやはりいいのか、という話にもなる。
つまるところ大介が戻ってこなければ、全てセで問題なかったのである。
いや、事情は知っているのだから、そこは考慮してほしい。
ただ直史はさすがにそこまでは思い至らなかったが、来年の直史はある意味では生まれて初めて、本当の意味での本気で投げざるをえない。
そこまで計算して戦うために戻ってきたなら、直史への大介への執着はとんでもないものになる。
直史は復帰するまでずっと、対戦する最大の相手を大介を想定していた。
ここ最近は正月前後にも遊びで勝負することもなかったため、直史の記憶の中の大介は、ほぼ全盛期の姿である。
ようやく去年あたりから衰えてきたと言われていたが、それが今年は夏のあたりから復活している。
直史の目標のための、最大の敵。
ただ若い力もまた、NPBには出てきているのだ。
ドラフト会議が終われば、次には入団発表が行われる。
いっそのこと直史の加入もこれに合わせて行おうか、などとレックスの広報は言ってきたりした。
「いや、そんな無慈悲な」
直史は慈悲の心をグラウンドの外では存分に発揮する。
せっかくの入団会見で、直史がそこに出てしまえば、マスコミの注目がどうなってしまうかは、明らかである。
ドラフト指名されてプロ入りしても、一度も一軍に上がることすらなく去っていく選手もいるのだ。
そういった選手の晴れ舞台を、ロートルの復帰が塗りつぶしてしまっては、あまりにも可哀想であろう。
確かにそれをやれば、サプライズにはなる。
しかしどうせい、新外国人の獲得などでも、記者会見は開くのだ。
そこに合わせればいいだろう、というのが直史の考えであった。
ネットの野球チャンネルなどを見れば、各チームの合同入団記者会見は、しっかりと放送されている。
これが昔であれば、ニュースでちょっと触れられる程度であったりしたのだから、今はいい時代であるらしい。
それを見る直史は、SBCにてマッサージなどを受けていた。
今日も一日、ほどほどの投げ込みなどを行っていた。
球速のMAXは145km/hを出してきたが、これではまだ満足しきれない。
そんな直史はレックスの新人の中に、迫水と左右田の姿を見て、やや元気がないのでは、と感じたりもしていた。
(来年からは同じチームの戦力なんだから、しっかりしてほしいもんだけどな)
いや、この二人が自信を喪失したのは、ブランクの長い誰かさんに、練習試合でフルボッコにされたのが原因であるのだが。
直史は無自覚というか、他者に余裕がないほど、自分のコンディションを気にしているだけであった。
ノンプロの世界から、無事にNPBへの扉を開けた迫水と左右田。
あの練習試合から調子を落としていただけに、スカウトからの評価は気にしていたのだ。
だがとある球団が白々しくも、下位かもしれないが絶対に指名すると言ってくれた。
もちろん口約束であり、これを信じてはいけないことを、二人は周囲からも散々言われている。
しかし結果としては、確かにレックスは指名の約束を果たした。
当初は特に迫水など、上位指名か一位指名もあるかもなどと言われていただけに、かなり厳しめの評価ではあったのだが。
なんであんなレジェンドが、クラブチームの練習試合に出てくるのか。
試合直後はそう思ったが、あれぐらいのレジェンドであると、社会人チームの強豪ぐらいでないと、手を抜いて投げても勝ってしまうのだろう。
あれは悪夢であった、と二人はお互いに頷き合った。
どうせプロの世界に行けば、アレとはもう戦わずに済むのだと、思うようにしたのだ。
……もっともプロの二軍チームなどであれば、社会人チームやクラブチームを相手に、オープン戦を行うことはあるのだが。
そんな二人が指名されて乾杯した後、大介の日本球界復帰が発表された。
来年は40歳となり、さすがに今年の数字は衰えた、と言えるものであった。
しかしそれは夏までの話であり、夏以降は全盛期に近いペースで打撃の数字をたたき出していた。
40歳という年齢が、全く油断する要因にならないことは、分かっている二人である。
チームの室内練習場でも、顔を見合わせては話をしていた。
二人とも大介の、日本での現役時代を知っている。
迫水などはその子供の頃に、大介が毎年のようにNPBの記録を塗り替えていくのを目撃していた世代である。
そしてそれをさらに抑え付けた、圧倒的な直史のピッチング。
直史と対決した二人は、なんとなく予感はしていたのだ。
それは的中し、直史の球界復帰が、飛ばし記事のようなこともなく、普通にレックスによる記者会見で発表された。
レックス広報からの重大発表ということで、当然ながらスポーツマスコミは全てが集まった。
大物外国人でも獲得したのか、というそういう認識である。
普通は重大発表としても、事前にある程度の情報は流れてくる。
だがこの日は、それもなかったのである。
期待していたマスコミの前に、球団社長やGM、そして監督などが現れる。
『本日、大京レックスは佐藤直史選手との契約がなされ、メディカルチェックなども完了し、来期からチームメイトとして迎えることを発表します』
球団社長の言葉に、会場は騒然となった。
サプライズとして後から入室した直史に、レックスのユニフォームが手渡される。
もっともシャッターが多く切られた瞬間であった。
直史は背番号に頓着しないタイプである。
その名前を数字にすれば、7023となるため、大きな70番はともかく、歴代の名選手が付けていた23番なども、最初の入団では提示されたりもしたのだ。
ただあの時の直史は、いささか球団側に借りのようなものを感じていた。
背番号は空いているところでいい、と謙虚に言ったのだ。
今回の場合はレックスが、23番を用意した。
丁度よく空いていたというのもあるが、そもそもプロ入り一年目に直史が上げた勝ち星の数が、23個。
そして名前をもじっても23というのは、なんとも都合がいいものであったからだ。
背番号23がこの先、どういう扱いをなされていくか。
普通ならプレッシャーがかかるものかもしれないが、直史は常なる無表情で、これを受け取ったのである。
直史の復帰にあたっては、寝耳に水の記者たちから、多くの質問がなされた。
それに対する直史の回答は、淡々としたものであった。
「引退後しばらくは指導などをしていましたが、自身も少しプレイをしてみたいと思い、地元のクラブチームに所属して試合などをしていきました。その中でノンプロのチームを完封で抑えられたため、もう少し投げられそうだなと医師とも相談の上で、このようにレックスさんに拾ってもらえることになりました」
そのノンプロのチームというのはどこなのか。
直史の返答を聞いて、真っ青になったのは、おそらく千葉のスカウトたちであったろう。
何も悪いことはしていないのに。
ともあれこれで、直史は舞台の入り口に立った。
ここから先は、まだまだ進んでいかなければいけない。
自分自身の力で、自分自身以外のために。
このプロという弱肉強食、生き残るために潰しあう容赦のない世界で、戦わなければいけない。
しかしそれは、自分で決めたのだ。
たとえ誰に何を言われようと、決めたのは自分である。
自分がなりたいような、自分になる。
そういう肯定的な感覚は、ちょっと違うであろう。
しかしこれは、自分がならなければいけない、自分になるための道。
因果関係やその背景はいくらでも他人に原因があったとしても、結局舞台に立つのは自分であるのだ。
そう、マウンドというあの舞台に立つのは、他の誰でもない直史一人。
エースがマウンドに帰還するまでの、日にちが数えられることになっていく。
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