第10話 固有魔法・アンプ
手術は、脇腹部分に切り込み、魔力が使える様になる石を入れた。全身麻酔でよく分からない内に終了。魔法陣は、多少時間がかかる。腰に魔法陣を手書きで入れ、書き終わったら、魔法陣を焼き付けて終了する。さすがに焼き付ける工程の痛みは半端ではなかったが、足を切られた痛みに比べれば・・・。
体内にある石が馴染むまで、義足作りとなる。今の自分の足は両方とも
改めて、スライムも居るファンタジー世界なんだと実感する。
そう言えば聞いていない事があったと、
「魔法使えるんだろ?」
「やっと、その事を聞いたな。おせぇよ。」
で・・・何で右手にギターケースを持っている?
なんで取り出したギターがエレキでフライングVなんだ?
電気もないのに・・・
アリーサがばっと飛び出してきて、
「
アリーサは
「で、
「最高だろ!」
「・・・他には使えないのか?何か、こう・・・攻撃的な?」
「使えるけどな・・・本当にこの魔法のすごさ・・・伝わらない?」
アリーサが
「私は、風と水の属性魔法を使えるんだけど、
「それだけじゃねえぞ!その魔法の間には、エレキっぽい音にする、エフェクトを入れるなどの魔法を組み合わせている。・・・これが俺だけの魔法(アンプ)だ!」
「この馬鹿、こんな無駄遣いしてるけどね、でも・・・正直すごいよ、今まで存在しなかった魔法を作りあげるなんて。・・・馬鹿と天才は紙一重ってやつかな。」
こいつに魔法の事を聞くんじゃなかった。
一週間後、義足も完成し、ついに動ける事になった。
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