第3話 何かあったの?
<地震発生から20分後>
父は「役場に行く」と慌てて、出かけて行った。地震の影響はあまりないと思っていたが、復旧まで、少しかかるかも知れない。せっかく休みになったのに、ゲーム出来ないなんて。くそー。
窓を開けて、空気の入れ替えをしながら、床に落ちた漫画を棚にしまってると、外から声が聞こえる。
「・・・るくん」
「・・・たるくん」
「んっ」
窓の方から声がする。
窓から外をのぞきこむと、向かいの家の2階から
「おうっ
「
「
「まじか!・・・今日、バイトなんだけど、どうすっかなー。・・・んっそっちは学校行かなかった?」
あー制服を着たままだからか。まあいいや。それにしても、こいつの神経図太いな。水もでねぇと言ったのに動じる様子はない。
「・・・何もねぇ・・・!」
「・・・どういう事・・・!」
近所のおっちゃん達が騒いで、役場と逆の方に向かってるな。あっそう言えば、
「
「うぇい!何もやる事ねぇし、行く!」
「おばさん!どうしたのっ」
「わたるちゃん!何もないの!」
「?」
「
「??」
そう言うと、おばさん達は、急いで向かっていった。
わけが分からない。・・と思っていたら、
「・・んっ
「・・・訳が分かんねぇけど、何かおかしな事が・・・。とりあえず、じいさんの所に行くぞ!」
二人は、
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