第355話ミョウガ

ミョウガの旬は、6月〜8月。

秋の秋ミョウガはふっくらして美味しいそうだ。

僕は味の違いが分からないのだが。


ミョウガを食べすぎると、馬鹿になる。と聴いたことはありませんか?


それは、シュリハンドクと言うお坊さんがいて、物忘れの名人で自分の名前も忘れるほど。

だから、ホウキ仕事しかできなかった。いつも名札を首から吊るしていた。


しかし、ハンドクはホウキの修行で、「ホウキのハンドク」と呼ばれるくらい偉いお坊さんになった。

ハンドクは気付いたのだ。ホウキの掃除は精神の掃除だと。


それから、ハンドクが亡くなり埋めた土の上から植物が芽生えだ。それがミョウガだった。

ミョウガは茗荷と書く。

名前を荷物として持つ。

ハンドクの墓のミョウガだから馬鹿になると迷信が出来上がったのだ。

実際は馬鹿にはならないのだが。そう言うエピソードがある野菜なのだ。


そうめんの薬味にもピッタリの野菜。

ミョウガを食べたら思い出してみよう。

シュリハンドクの話しを。

家族に教えて上げて下さい。

え?知ってるって?

失礼しました。

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