第159話ジビエ料理④シカ
さて、ようやくシカの出番が来た。
シカは良く食べられていると思う。ノーベル賞の晩餐会でも、メインはシカ肉である。
シカは激しい獣臭はしない。
枝肉から外す時は、切りながら塩水に浸けて行く。
変色しないし、臭みが取れるからだ。
シカ肉はやはり鉄板で焼いたのが一番美味しいかも知れない。
しかも、シカの大腿部の肉は筋肉質で美味しい。
取り分け、四足歩行の動物は後ろ足の大腿部が美味いと言う認識がある。
狩猟のプロは、狙いは頭のアゴを撃つらしい。
すると、生臭くないとの事。
この季節になると、嫌と言うほどシカ、イノシシの肉のおすそ分けがある。
僕の実家は業務用冷凍庫があるので、枝肉を保存しておくのが、可能だったがそれがない家庭は、どうやってあの量のシカ肉を保存するのか分からない。
贅沢な悩みだ。
今、実家は取り壊され他人の家が建っている。
最後に鹿児島に戻ったのは4年前。
この4年で色々変わった。弟が新居を建てたので、まだ、鹿児島に帰るのは楽しみがあるからいい。
シカ肉を囲みながらの酒はホントに美味しい。
来年、夏に5年ぶりに鹿児島に帰ってみる。
その時は、鶏刺しを食べながら焼酎だろう。
義理の妹も、僕と飲みたいと言う。わがままを言わせてもらえば、どうか、シカ肉を保存しておき、夏に焼いて食べたい。
ジビエは遠くなりにけり。
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