第149話新米

ようやく新米の季節になりました。

我が故郷、鹿児島県では色々ありますが、僕の地元では、「ヒノヒカリ」という品種の米がポピュラーです。

そして、地元の多くは川内川せんだいがわの水を利用していますが、私の自治体では湧き水を利用しているので、米が臭くなく、ふっくら透明感のある米が育ちます。


その米が、一昨日、地元から60キロ届きました。

ご飯を炊き、煮物をオカズに食べましたがお代わりしてしまいました。

ふっくら炊きあがり、モチモチしていて、甘みを感じました。

特Aなので、当たり前です。

ここまで、育てるのにどんな苦労をするのか、僕は知っています。


米を消毒液につけて、苗床を作り、伸びるまで朝晩水を与えて、田植え前にしろかきをして、田植え。

年間7回の土手の雑草刈り。

肥料やり、田んぼのヒエ抜き。

水調整。

土用干し。

稲刈り。

乾燥、精米。

半年間、手を抜けません。


これらを子供の頃から手伝っていたので、分かるのです。

だから、感謝して親戚にお礼を言ってから食べるのです。

草刈り機を背負って、雑草を刈る手伝いをしていました。雑草を刈らないと、害虫が付くのです。

美味しい新米を食べながら、昔の事を思い出します。

米作りを辞めて4年。

母は名古屋にいます。弟だけ地元に残り新居を建てました。

その弟が、米を送ってくれたのです。もちろん、弟は自動車整備士なので、そのお父さんが主に仕事しますが、弟は日曜日しか休みが無いのに米作りを手伝っています。

今夜も、地元に感謝して米を頂く事にします。

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