第20話うなぎ

天然と養殖のうなぎでは色が違う。天然モノは動物性のエサを食べているので、脂が溜まり腹が黄色い。

僕はよく、小川などで岩の間に釣り針を刺した小魚を夕方に仕掛け、翌朝見に行くとうなぎが釣れていた。

関東は背開き、関西は腹開き。

うなぎの腹を裂くと、切腹を連想させるので背開きが多い。

僕もうなぎの頭をまな板に釘で打ち付けては、背開きをしていた。

後は、七輪で焼く。または、筒切りと言って、裂かずに輪切りにして煮込む事もあった。

兎に角、脂がすごい。

七輪で焼いていると、ボタボタ脂が落ちて火が着く。

こうやって、天然モノのうなぎを食べてきたので、養殖のうなぎを食べると物足りない。

まず、厚みが違う。

土用の丑の日のうなぎの発祥は、平賀源内がうなぎ屋さんに頼まれて、うなぎを流行らす為に、看板に土用の丑の日はうなぎと書くと流行ったので、街中のうなぎ屋さんが真似して、今日に至ると記憶している。

今日は、体調不良のため会社を休み、昼過ぎまで寝てから、吉野家のうなぎを食べた。

明日は元気に働けそうだ。

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