第38話 卑弥呼の勇姿、最後の戦い
レミルとルイはこの作戦の成功により、川の民と共に他の地の民の洞窟に向かった。
卑弥呼の手には、輝く水晶の勾玉と、マジナイの杖が握られていた。
彼女は、溶岩と火砕流の猛威を、一時的に食い止めることができた。
水晶の光がマジナイの杖と交わり、その瞬間、無数の光が吸い込まれ、空気中には神秘的な電磁波の膜が張り巡らされた。
しかし、卑弥呼は心の奥深くで、この結界が長くは続かないことを知っていた。
電磁波のバリアが弱まり始める頃、エンマタイは再び全ての力を振り絞り、卑弥呼に溶岩と火砕流を、同時に浴びせてきた。
卑弥呼も自らの全てを注ぎ込み、プラズマのバリアで流れを変えようと試みた。
そして、ミコたちが避難している洞穴に、僅かな隙間が生まれた。
溶岩と火砕流が微妙にずれたのだ。
卑弥呼の涙が頬を伝い、彼女の力が尽きていくのを感じながら、静かに両手を下ろした。
その瞬間、エンマタイの溶岩と火砕流に彼女は包まれた。
彼女は神話の彼方へと旅立った。
その最期の勇姿は、私たちの心に永遠に刻まれていくことだろう。
卑弥呼の存在は、山の民や邪馬台国にとっては大きな損失でありながらも、彼女の献身と勇気は、多くの人々に感動と希望を与えた。
卑弥呼の名は、後世に語り継がれ、伝説の女王として称えられた。
彼女の勇気と献身は、時を超えて私たちの心に響き続ける。
彼女は自らの命を捧げる覚悟で、溶岩と火砕流に身を委ね、山の民を守り抜いたのだった。
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