第34話 ミコの復活
ミコはレミルの助言を受け、戦うことを決意し、溶岩の方へ向かって進んだ。
そして地の民オニアに言った。
「これ以上攻撃を止めないなら、私も許しません」
ミコがそう言うと、オニアはやれるものならやってみろ!と言って攻撃を止めなかった。
ミコは仕方なく水晶を手に取り、地面に半分だけ差し込み、両手を広げ、勾玉を手に持ち、光を当てた。
勾玉の穴から光が透過し、地面の水晶に当たった。
すると地面が地響きを立て、鋭く割れ始めた。
そして割れた地面に溶岩が流れ込み、地の民の堤防を通り越した領域のすぐそばで、溶岩の流れを止めることができた。
その後、地割れがオニアが立つ岩に進み、オニアを囲むように割れたのだ。
オニアは自分が作り出した溶岩に囲まれていることに気づいて慌てふためき、オニアはミコに向かって言った。
「何だ、お前はなぜこんなことができるんだ?」ミコは静かに答えた。
「私は世を守るために、与えられた力を使うのです。」
オニアは、わかった俺も助けてくれ!と言ったのだった。
ミコは目を閉じ、静かに両手を広げた。
ミユヒル、あなたの仇は私が全て打つ。
そう呟きながら、オニアのいる崖を一瞬で壊した。
オニアは崖ごと溶岩の中に落ちていった。
その光景を見ていたエンマタイは思わず疑問に思った。
「なぜだ!なぜこんな力が山の民にあるのだ?このままでは済まさない。私に勝てるものなどいるはずがない」
と言いながら、立ち去っていった。
オニアを倒したミコは、山の民の村の復旧と、安全な場所の選定を再びダウジングで導いた。
彼らは空の民と川の民、海の民の領域のごく一部で見つかりにくく、川の近くの崖の下にある、敵が海の美しさに気を取られるような安全な場所を見つけた。
山の民は守りと戦いを兼ねて、それぞれ別々に別れることを決めた。
卑弥呼やミコ、レミルたちの戦士は山の民に残されたごくわずかな場所で戦うことになった。
しばらくすると、地の民の攻撃が再び始まった。
もうもうと煙が立ち上り、森を焼き尽くしていった。
そう、火の煙、火砕流を操るオニキが姿を現したのだ。
山の民よ、よくもオニアを倒してくれたな。
しかし私はお前たちには負けはしない
と言い放ち、火砕流が全てを焼き尽くし、村を壊滅させようとしていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます