第27話 レミルの活躍
しかし、山の民の中で、今やミユヒルの次に足が速いのはレミルだった。
彼は自分がミユヒルたちを救えなかったことを後悔していた。
そして、レミルは2人を助け出すことを思い立った。
ミユヒルとルイが捕まっている洞窟まで追跡し、2人が閉じ込められているのを確認したレミルは、助け出す方法を考えた。
レミルの得意なのは吹き矢だった。
まず彼はルイが作った眠りの粉を吹き矢の先につけ、見張りの地の民を眠らせた。
そして、ルイとミユヒルのもとに行き、助け出そうと試みた。
ミユヒルはやっと目を覚まし、しかしまだ体が十分に動かなかった。
ルイとレミルはミユヒルを抱えて助け出そうとしたが、地の民の近づく声が聞こえた。
ミユヒルは自分は大丈夫だと言って、レミルとルイに早く卑弥呼様に地の民の情報を伝えるよう頼んだ。
仕方なく2人はとりあえず、後でミユヒルを助け出すことに決め、その場を立ち去った。
同時に地の民が現れ、レミルとルイを発見した。
ルイとレミルが逃げ出すのを目撃した地の民は、ただちに追いかけ始めた。
山の民が逃げたぞ!捕まえるのだ!そう言って、地の民は必死に二人を追いかけた。
しかし、足の速い2人に地の民は追いつくことができなかった。
そして、やっと元の入り口にたどり着いた。
するとそこにはミコやララ、そして川の民たちが待っていた。
ルイとレミルが穴から出るやいなや、川の民が穴の中に水を噴射した。
そして、みんなは卑弥呼のもとに帰り着いたのだった。
レミルとルイは地の民のすごい技術力などの情報を伝えた。
そして、ミユヒルを助け出せなかった悔しさも話した。
その話を聞いていたミコは涙を流し、すぐにミユヒルを助けに行くために卑弥呼に許しを請い出た。
ミユヒルは地の民の洞窟で手を縛られ、足に石を縛りつけられていたため、動くことさえできず苦しんでいた。
ミコは卑弥呼の許しを得て、ルイを連れてミユヒルを救いに向かった。
最初の洞窟から入ると、捕まる可能性が高いため、ミコはダウジングの力を使って他の入り口を見つけ、そこから地の民の領域に侵入した。
ちょうどその頃、地の民は山の民との攻防を始めていた。
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