朝起きたら怠かった
朝起きたらすぐに頭が冴えず重いことに気がついた。
同時に、風邪だ、と察しがついた。
案の定、体温計で測ると三十七度六分と微熱よりちょい高めだった。
恐らくあの子の風邪がうつったのだろう。それしか原因が考えられない。
それにしてもこうも早く発症するとは。
俺はスマホを取り出して、西原にラインする。
『おはよ。すまんけど、愛野さんが登校したら俺が風邪引いてるって伝えておいてくれないか』
既読はすぐについた。
『おはようございます! 風邪引いたんですか!? 大丈夫ですか! お見舞い行くので住所教えてください!』
相変わらず元気だな。
『お見舞いは大丈夫。ありがと』
『わかりました。じゃあ愛野さんに伝えておきますね! こうたさんお大事にです!』
太った猫が布団に籠ってひょっこりと顔だけ出したスタンプが送られてきた。
これ流行ってるの?
スタンプはデフォルトのやつしか持ってないのでよくわらない。
「はぁ……頭が怠い」
久しぶりに風邪を引いたな。
何もやる気が起きないくらいに体が重い。
ベッドから起き上がるのすら怠いし、面倒臭い。あ、これはいつものことか。
まぁとにかく体調が優れないのだ。
とりあえず寝とくか。
それ以外にできることないし。
コンビニに行って栄養ドリンクとか買いに行こうかと思ったけど、とにかく体を動かしたくなかった。
なので俺は再び目を閉じた。
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