第3話 進級とクラス替え
中学1年生はなんだかんだであっという間に終わってしまった。
春休み中、私は目の病気になり、眼帯をした状態で始業式を迎えた。
「どうしたの?てか、何組になった?」
「私2組だった。」「え!?じゃあ同じクラス!ってことは〇〇君も同じクラスじゃん!」そんなやりとりが聞こえてきた。「ねー、何組だった?」とその中の1人に聞かれて「4組だよ。」と私は答えた。
始業式が終わり、2年4組のクラスに入り、自分の席についた。担任の先生から1人ずつ前に出て自己紹介をするように言われ、正直こんな状態で前に出るのが嫌だった。
眼帯と緊張による声の震えで「あの子泣いてるの?」と変な注目を集めてしまった。
そんな時だった。中指を立ててきた君の存在に気づいたのは。
相変わらず君は、私に対して冷たい視線を送ってきたのだった。
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