第17話 コラボの終わり
遅くなりました。
敗因はps3買ってACVやってた事と別サイトでACとかブルアカとかの二次創作書いてた事です。
─────────────────────
複合施設の喫煙所のような場所で、カメラから横向きの画角で煙草を吸う男が1人。
「……ふぅ──。やっぱ人の金で吸うヤニが1番美味いよな。」
『分かる(分かる)』
『分かりみがマリアナ海溝』
『分かりすぎてマリネリス峡谷』
『後輩の金でヤニ吸って喜んでるよこの人』
「マリアネリスって火星の峡谷だろ、しかも太陽系最大だし。」
中々の速度で流れていくコメントを平然と拾い、ケラケラと笑う。
彼が立っている場所、口調や姿勢なども相まって、まるで喫煙所で仲良くなった人と喋っているかのような錯覚を味わう視聴者達。
登録者190万を上る実力派ダンジョン配信者、クルアーンの雑談配信である。
「煙草は八割方税金だからな。人生重課金ユーザーよ。」
『課税×課税』
『人生RTA助かる』
『煙草が無いと呼吸が出来ない定期』
『RTA……妙だな』
『あっ(察し)』
「あ、そうそうRTAね。もののべ君さぁ?あの子やっばいよな?」
短くなった煙草をスモーキングスタンドに押し付けて火を消し捨ててから、また新しい煙草を取り出して咥え、火をつける。
煙をたらふく肺に入れ込み、吐き出す。
「何回凍傷したんだ?IV度が1回?んでIII度が何回?あと骨折も?粉砕骨折とか複雑骨折とかしてたよ?ちょっと骨外に出てたし。それで普通に喋り倒してるんだよ。頭イっちゃってるね、あれは。」
『計23回死んで不死の王を殺した男が言うセリフか……?今のが……?』
『なんだ自己紹介か』
『もののべがヤバいのはマジ』
『ダンジョンRTAなんかやってる時点で』
「おい、その話は禁止カードだろ。いやあれはしょうがなかったというか、なんか一周回って面白くなってたというか……」
────かつて、
そう言う存在だ。
言うまでもなく攻略不可能であり、あのモンスターの前に多くの開拓者が命を散らした。
だがこの男は、あろう事か23回にわたり命を散らしながらもそのモンスターの身を滅ぼし尽くし、討伐を果たしたのだ。
その様相を収めた切り抜きは1000万回再生を突破しており、コメント欄は日本語の他にも様々な言語によるドン引きコメントが今も絶えず投稿されている。
ちなみに、その切り抜きは配信アーカイブと共に運営から自傷行為と認定され、視聴前に警告が出る他収益権を剥奪されている。
『クルの異常性がバレたやつ』
『俺は逆に安心したね、それまで常識人過ぎてたから』
『よかったやっぱちゃんとイカれてるとは思った』
『そーいや例のドラゴンの肉どうなった?』
「あーあれね。取り敢えず大学の研究室の冷蔵庫に入れて解凍してる。生徒達マジかって顔してて笑った。」
『なぜ道連れをするのか』
『あんなデカイ肉シュウくらいしか似合わんやろ』
『はい鬼差別』
『いーけないんだいけないんだ』
『てかクルアーン、あの侵攻核の守護モンスター討伐してすぐに配信してて大丈夫なんか』
「え?全然ヤバいよ?身体中痛い。」
『ダメじゃねぇか』
『だってよ煙霧……!歳が!』
「三十越えると無茶できないな。だからあんまり動かないようにしてたんだが。」
もう湿布が手放せない、とおっさん臭い事を言いながら後輩──つまり菊月から奢られた紙煙草を吸う。
『うまそうに吸うよなぁ』
『画面越しでもくせぇ』
『匂い立つなぁ……』
『どこもかしこも、ヤニカスばかりだ……』
『堪らぬ煙で誘うものだ……』
『えづくじゃあないか……(誤嚥)』
『何吸ってるん』
「ラキスト。ちなみに俺はメンソアンチだから。メンソ吸う奴はガムでも食ってろ。」
『それは分かる』
『1mmのピアニッシモ吸ってる女も許せん』
「なんだよそれ。空気でも吸ってろみたいな?……さて、そんな訳で。あともう少しでもののべ君とナオの配信が始まるという状況だが。」
そう言うと、画面にとある配信の待機画面が表示される。
チャンネルは自社の所属ライバー、ナオ。先日の個人勢もののべとのコラボ中に予想外の事態が発生してしまいコラボ配信どころではなくなった為、仕切り直しと言った具合か。
それにしては、大層にバズり散らかしているが。
近頃話題沸騰中の個人勢もののべの異常さ、LiveHeartの戦力、"組合"の腐敗。
あまりにも見所が多すぎる。伝説の配信と言っても差し支えないのではなかろうか。
「お、カウントダウン。始まるな。」
待機画面に10からのカウントダウンが表示される。既に待機人数は6万を超えており、コメントの流れもかなり早い。
それだけ注目されているということだが、まぁ、当然だろう。
『はい、2日目〜!』
『……え?あれ、もうこれ始まってます?』
映し出されたのは、社内の撮影セットのソファに座ったナオと──
『あー、えーーっと……』
◇
おかしい。何が起きている。
「はいはい、みんなお待たせ〜!そんじゃあコラボ始めてくよ。まず〜、やっぱり昨日の振り返りからいこっか!」
「ちょっと待ってヌルッと進めないで下さい?何でもう始まってるんです?」
事の発端は数時間前。
「それはそれとしてお兄は謹慎です」
「F××k」
と、自室に閉じこめられた僕はクローゼットに入っていた他の靴を取り出し、窓から脱出。
そのまま近くの公園に車を停めてくれていた菊月さんと落ち合い、LiveHeart本社に突撃。
許可証をフロントで渡され、エレベーターで階を移動し、案内された部屋へ入ると──
サン〇オランドみたいなファンシーなセットの中で、ナオさんが色んな衣装が掛かったハンガーを持って立っていた。
──ここまではいい。しかし、そこからナオさんは僕に"この衣装を着ろ"と言い出した。
「お願いしますホント後生なのでいくらでもお金は払うのでこれ私の口座のカードです暗証番号は249───」
「わかりました、分かりましたから!!」
で、着せられたのがこのゴスロリ服。パシャパシャと写真を撮られ、もういいだろうとまた着替えに行こうとした所で───
なんか配信が始まった。
……?????????
「え、いや、その、えっと……」
私生活で女物の服を着ることは慣れていた。だが、そんな格好を見るのは身内と道行く人がせいぜいで……僕が"男"であると知っている不特定多数の人々に見られるのは初めての体験──
「────あっ……」
高速で流れるコメント欄。それを見た瞬間、身体の力が抜けてペタリと座り込んでしまった。
「もののべちゃん!?その格好でペタン座りとかサービス過ぎ……じゃなくて、大丈夫?ごめんね、流石にキャパ超えちゃったね……よしよし」
「危なっ」
「最低限の動きで避けられた!?」
一方、クルアーンの配信。
「あっはっハッハッハ!!!マジかコイツっ!はっはっは!!!やりやがった!!!」
『や、やったっ!!』
『流石ナオ!俺たちにできないことを平然とやってのける!』
『そこにシビれる!あこがれるゥ!!!』
『そういう衣装もあるのか……なるほど……』
『だって、もう配信始まる時間だったししょうがないじゃん?』
『なーんだじゃあしょうがないかってなる訳ないですよね。そろそろ訴えますよ』
『誠に申し訳ございませんでした』
『ハイスピード謝罪怖い』
『確かにもののべは訴えていい』
『ナオに関わる度に被害被るもののべに涙がで、出ますよ……』
『ライブハート専属顧問弁護士「助けて」』
『でも嬉しいんでしょ?』
『↑当たり前』
『確実!そうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実!』
『いいぞもっとやれ(いいぞもっとやれ)』
『可哀想は可愛い定期』
『可哀想なのは抜けないのに勃っちゃう』
『ぬはは!勃起!!』
通常のナオの配信より数倍のスピードで流れるコメント欄、次々と投げられるスーパーチャットの数々。
それらを笑いながら鑑賞するクルアーン。
……混沌が、完成していた。
ナオに支えられ、なんとか立ち上がるもののべ。よたよたと歩きソファに座るもののべ。
一挙一動一投足全てに萌えを見出し、狂喜乱舞するリスナー達。
「なんだこれは、たまげたなぁ……。」
「ん?──おい待て待て待て」
たまげながらさも当然かのように喫煙ルームに這入り画角に誰かが映り込む。
特徴的な角を生やした彼女───シュウである。
「なんで入ってんだ、勝手にたまげてろ出てった出てった。」
「うるさーい!やっとレポート終わったんだから労わってよぉ〜。あ、これレポートね。」
そう言ってホチキスで纏められた紙束を手渡す。
「……期日に提出箱に出せって言ったと思うんだが……?」
「提出日今日じゃん?大学まで行くのめんどくさ〜い!」
この口ぶり、どうやらレポートはこの事務所で執筆していたらしい。静かな防音室はいくつかあるし、合理的と言えば合理的かもしれない。
ならば大学の図書館でやれという言葉を、クルアーンは良心で飲み込んだ。
「……まぁいいか、確かに受け取ったぞ。」
「虎の子だよぉ。これで単位は貰ったぜ」
「ちゃんとしてればな。後で見る。」
今見てよ、と愚痴を垂れながらシュウはカバンから500ml缶チューハイを取り出し、プルタブを開ける。
カシュッ、と子気味いい音が響く。
「お前、歌留多に貰った酒どうしたんだよ。」
「え?もう飲んじゃった!」
「おいおい、昨日の今日だぞ……」
「青天の霹靂美味しいもんね〜!……んあ〜、効くゥ〜〜!」
「なぁ、知らないかもしれないけど実は俺配信中でさ。」
「ん〜?知ってるよぉ〜?」
「ナオともののべ君のコラボ配信見る枠なんだよ。」
「うんうん〜!」
「決して俺とお前がヤニと酒をキメる配信では無い訳だ。」
「そうだねぇ。」
「帰れ?」
「いやだね。」
「受動喫煙してやろうか。俺がそういう配慮をするのはダンジョンだけだぞ。」
「おいおい、鬼だぜわたしは?」
えっへん、と薄い胸を張るシュウ。その様子を見てクルアーンは盛大に煙混じりのため息を吐く。
『コラボしながらコラボを見る……?妙だな……』
『やめとけ、夫婦喧嘩は犬も食わん』
『あの、そんなことしてる内にナオともののべエライ事になってるんですが……』
表示された画面内。
そこではもののべがナオの膝にちょこんと座り、後ろからハグをされている様相が映し出されていた。
「うわ〜お!女の子の憧れランキングトップ10に入るやつ〜!」
「女の子は男を膝に乗せてハグをするのが憧れなのか……なるほど……」
『それ多分違うと思ってて』
『でも男とかもののべが勝手に言ってるだけじょ?』
『え、この子って男なの?』
『あっ』
『哀れな……』
『あーあ、もう戻れないね』
『こんなに可愛いのに"付いてる"……?うっ、ああぁぁぁあ…… ガ コ ン なーんだ何も問題ないな』
『適応するな』
『自らの扉を開く事により脳破壊を防いだ……!?』
『いいね…君…。"こちら側"に…来ないかい……?』
『スゥゥゥゥゥ……ハアァァァ……』
『……』
『ッッスゥゥゥゥゥゥゥ……ハァァァァ……』
『…………あの』
『ッッッスゥゥゥゥゥゥゥ……』
『………………えーと』
『ッッッッッスゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!』
『たすけて』
「吸ってる!吸ってるよ煙霧!ほら、もう息吐いてすらいない!コンスタントに吸い続けてる!」
「猫吸いならぬもの吸い……?難儀な性癖だ、可哀想に……」
一方は爆笑しながら酒を飲み、また一方は可哀想なものを見る目で煙草の煙を吐く。
その様子は、下町の居酒屋で角隅上部に置かれた小さめなテレビを見る常連客そのものであった。
◇
「……菜緒ぉ…!」
LiveHeart、事務室。デスクに浮かぶ配信画面を恨めしそうに見る、スーツの女性が1人。
菊月歌留多、ナオの担当責任者。元"星屑の方舟"No.4、S級開拓者"狂犬"。
元々──帰離原菜緒を配信の世界へ引き込んだのは菊月だ。
黎明期のLiveHeartの営業成績はあまり芳しくなく、煙霧──クルアーンの尽力によって成り立っているという、属人化した状態だった。
そこで、代表は元S級として顔が広かった当時新人の菊月に人材発掘を命令。
それによって菊月は友人の娘である帰離原菜緒という人材をスカウトし、これが大当たり。
LiveHeartは所属配信者"ナオ"を広告塔に、1大企業まで急成長を遂げたのだ。
だから、ある程度のやんちゃは目を瞑るのであるが……
「いくらなんでも好き放題過ぎ……」
なんというかもはや、もののべに迷惑をかけることに何の躊躇いも無くなっている。
コスプレ、ボディタッチ、膝に乗せて頭頂部を吸う。
……なんだこれは。セクハラのバーゲンセールか。
「それを拒まない物部さんも物部さんですよ……!」
ある程度の抵抗はするものの、結局はされるがまま。マゾヒストの類いでは?と邪推してしまう程だ。
そもそも配信している事を親御さんなどは知っているのだろうか?だとしたらどう謝罪すればいいのか。
そして、今回各々の担当者に話を通さずダイレクトに行った動員に対する、各人からの小言によるストレス。
目の前に積まれた問題の数々に目眩を覚える。
……しかし、最も面倒な問題がここにあるのだ。
視線をずらすと、PCのモニターに表示された文書が視界に入る。
送り主は、"組合"。
内容は謝罪文ではあるが、要約するとだ。
「まぁ、悪かったよ。すまんな。」
「でも言っておくと、今回の件は従業員の独断専行であって我々組合としての見解ではないし命令した訳でもないから、そこはよろしく!」
「まぁ起きちゃったことはしょうがないよね、ここは穏便に済まそうぜ☆」
こう言った事を言っている。
まったくあんな事をしでかしておいて良くもまぁこんなぬけぬけと。怒りのあまり虫さんトコトコレースが開催してしまいそうだ。
いっその事赤ペンで添削して送り返してやろうか。
前回の配信、SNSのトレンド上位を全て関連ワードで占領するという大盛況だったのだが、その一方で炎上もしている。
火種は"組合"の腐敗だ。
直接言及はしなかったものの、菊月のブチ切れ度合いで何があったのかリスナー達も概ね察しており、それが物議を醸し炎上している。
残当、でもない。普通に当たり前だ。
LiveHeartとしては、"組合"が口を開くまで静観という方向性となっているが、1日経った今も言及されてはいない。
仕舞いにはこうして秘密裏に謝罪文のような言い訳が書きつられた学生の反省文クオリティの文書が送られてくる始末。
「……これ、いっそのこと公開してやろうかしらね……。」
そう呟く菊月。
どうやら、仕事はまだ終わらないらしい。
◇
───アルカディア総合学園、放送室。
「ね、ちよちゃん!ここどうしたらいいと思う?」
椅子に座り、PCと睨めっこをしている紫髪の少女───
「……なんですか?あぁ、今度のドラマリーディングの……。書きたいように書けばいいと思いますが。」
「違うんだよォ、今回のドラマリーディング祭のテーマがダンジョンじゃん?でも私ダンジョン行ったことないから、イマイチパッとしなくてさぁ……」
タッチペンをクルクルと回しながら言う。
「岸辺○伴も"必要なのはリアリティだ"って言ってたじゃん?」
「……?」
「漫画も小説も脚本も同じ!想像や空想だけで書いてるんじゃなくて、見た事や体験した事、感動した事を書いてこそ面白くなる!」
「貴方が脚本を担当してるのって、審査員に"この展開が面白い!"って言われて承認欲求と自己顕示欲を満たしたいが為だったと思うんですけど。」
「なに!?この私が金やチヤホヤされる為に脚本をやっていると思ってるの!?…………違うね!断じてNOだね!」
「それにしては間がありましたが。」
「とにかく!ちよちゃんって開拓者でしょ?それも配信しながら!……ちょっと協力してよ〜」
上目遣いで懇願してくる彼女に半ば呆れながらも、まぁしょうがない、承諾しようかと口を開いた瞬間───
「失礼する。九頭瀬千夜はいるか。」
放送室の扉が開き、数名の生徒が立ち入って千夜を呼んだ。
パッと声の主を見ると、腕には『生徒会』の腕章が装着されている。
「……私ですが。」
「そうか。ならば来い、生徒会長がお呼びだ。」
その言葉を聞いた瞬間、驚愕する千夜。
アルカディア総合学園の生徒会長と言えば、完全無欠の最強と名高い開拓者であり、最高位のSS級の中でも上澄みの『特例上位開拓者』の称号を持つ生きる伝説だ。
(そんな存在が、なぜ私を?)
謎は尽きない。が、兎にも角にも行くしかないだろう。
そう思い、席を立って生徒会役員に着いていった。
「──私の脚本は〜?」
◇
北上家、物部の自室。
「……。」
開いた窓、風に揺れるカーテン。
もぬけの殻の部屋。
「やられた……!」
見事出し抜かれた妹、奏は悔しげに呻き声を上げる。まさか2階から飛び降りるとは夢にも思わなかった。
いや、思わなかった訳では無いが、本当にやるとは思わなかった。
思っていたよりずっとバカだった兄──物部のベッドに寝転がって枕に顔を埋め、1つ深呼吸をしてから……例の"ナオ"を調べる。
やはり、配信が始まっている。タップしてしばらく配信を眺めた後にアプリを閉じ、チャットアプリを開く。
『小鳥』という名でピン留めされたアカウントのチャットから、通話をかける。
2コール程で、通話が繋がった。
『はいはーい?どったの?』
「……ねぇ、
『ん?ずいぶん深刻そうだねぇ?』
「………………NTRって、苦しいね……。」
『うん、寝てから言いな?』
「今寝てる」
『違う、そうじゃない。先輩のことでしょ?わたしも配信見てるよ今〜!やっぱりかわいいねぇ物部先輩はぁ〜!』
「不特定多数の面前でお兄が……お兄の事が世間に……うぅ、脳が破壊されるってこういう事……!」
『……かなち、物部先輩はかなちだけのものじゃ無いんだよ。……みんなの共有財産、だからね?』
「うぅぅぁぁああ……スゥゥゥ……お兄の匂い……」
『ねぇ、かなち。わたしの勘違いであって欲しいんだけどさ、もしかして寝てるって先輩のベッド?』
恐る恐る、といった声音で奏に尋ねる鳴音。しかしそれに対して1番欲しくなかったであろう返答をあっけらかんと奏は返す。
「え?そうだけど?」
『…………ドン引きだよ、かなちゃん。』
────やがてナオともののべの異色コラボは、終始暴走したナオにもののべが振り回される形で、大盛況の後に終了したと言う。
─────────────────────
1章『B-3 クロガネ侵攻核阻止・破壊作戦』これにて終幕です。
長かった……ほぼ1年かかりました。
ここまで根気強く見て下さった皆様、ありがとうございました。
幕間を挟んで2章……多分やりますので、またよろしくお願いします。
では、世に平穏のあらんことを。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます