ユーチューバーランキング Fラン大学就職チャンネル
Fラン大学就職チャンネル Sランク
『本物』の創作者 94 Sランク
【解説】
以前に予告した通り、『Fラン大学就職チャンネル』の採点について、解説を行っていきたいと思う。
Fランと言いながら本人はSランクとはこれ如何に、というところなのだが、筆者がこのチャンネルを知ったのは、以前お話した通りナカイドのラジオチャンネル、『放火の時間』(???)をたまたま聞いていた時のこと。
そこでオススメのユーチューバーとして紹介されていたことから、『やれやれ、ナカイド様のオススメですか、あまり期待はできませんが、果たしてどの程度のものでせうか』と、何故か歴史的仮名遣いで上から目線で半信半疑で、その力量を拝ませて頂こうと画策したのである。(?)
すると、度肝を抜かれた。
筆者は例えナカイドのオススメだったからといって(?)、そのオススメ先の評価を不当に下げるような人間ではないため、ハッキリ言うとこれがオススメしたくなるのが分かるくらい、めちゃくちゃ面白かったのである。
筆者が観たのはまだ『無能投票』と『ルールチェンジ大富豪』だけなのだが、その二つだけでも既にSランクの評価をつけられるぐらいには、秀逸な2作品だった。
作品を見れば、この作者の非常に高い知性やセンス、演出、構成力が分かるし、それこそ『無能』ばかりが蔓延るユーチューブの世界に於いて、これは数少ない『本物』の創作者である。
おそらく、『福本伸行』作品(カイジ)や『甲斐谷忍』作品(ライアーゲーム)のような、知略を尽くして相手を出し抜く、頭脳ゲームのような作品が好きなんだろうなぁというのは、アホな筆者にも(?)そこはかとなく伝わってきた。(『嘘喰い』とかも大好きそう)
『無能投票』はストーリーに関してケチのつけようのないレベルで本当に面白かったし、『ルールチェンジ大富豪』に関しては、筆者は初め観た時は気付かなかったのだが、コメント欄で『影の歩き方の対比で二人の性格を表現している』というコメントを見て、なるほど、そういう見方があったかと勉強になったし、演出の巧みさに感心した。
冒頭の左右田くんの寸劇であったり、『タイヤが地面に半分埋まってるやつ』など、ストーリーの上手さだけかと思いきやユーモアのセンスも兼ね備えているし、ワードセンスもある、更に物語と自然な形で絡めて社会風刺を盛り込む展開の巧みさは、正に目を見張るレベルだ。
では、そんなストーリーテリングの巧みさに於いてはほとんど満点に近い評価を与えられるFラン大学(?)(正しい略し方が分からんwwww)だが、何故点数が94に留まったかというと、それは作品のキャラクターに『いらすとや』の絵を利用している点と、音声がゆっくり音声の声であるという点。
これで全てがこのチャンネルのオリジナル素材であれば評価は格段に上がっていたはずだが、やはり作品にフリー素材を使うというのは筆者の中では評価はどうしても下がってしまうというか、作品全体の『完成度』という点では、口うるさい客のツッコミを許す形になっていることは間違いないと思う。(ちなみに、『いらすとや』の素材をユーチューブで商用利用って可能だったっけ?と疑問に思ったので、少し調べてみたら、『一つの動画につき20点以内までであれば問題ありません』という記載だった。優しすぎるwwwwFラン大学の動画に使用されている、いらすとやの素材をいちいち全て数えていこうとは思わないので、興味のある方はどのぐらい使われているのか、数えてみるのもまた一興かもしれない)
唯一、作品全体の『完成度』という点で評価は伸び悩んだが、ストーリーに関しては本当に満点に近いレベルであるので、この人が脚本兼監督で映画やアニメを作ったら、相当に面白いものができると思う。
いずれにしても、とてもその辺のユーチューバーのレベルではない。
チャンネル名と一見就職支援のみに特化している内容に見えるため、食わず嫌いの視聴者も多いのではないかと思うし(実際筆者も何もなしにこのチャンネル名だけを見たら、『ああ、就職を控えた学生さん向けの、そういうチャンネルね』と、それ以上に内容を掘り下げることはなかっただろう)、そこでだいぶ損をしている面もあるのではないかと思う。
もちろん、作者自身がそういった学生さんたちを支援していきたいという理念の元にチャンネルを運営されているのだろうが、そんなものが全く関係ない人にとってもこのチャンネルはオススメできる。
もしまだ観ていない人にこのチャンネルのことを紹介するとしたら、きっと筆者はこう言うと思う。
『本物』にジャンルは関係なかった、と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます