お笑い芸人ランキング 特別編 Sランク 上沼恵美子

上沼恵美子 Sランク


ボケ 81 Aランク

ツッコミ 92 Sランク

トーク 98 Sランク

漫才 90 Sランク

毒舌 98 Sランク

女帝 100 Sランク+


【解説】

という訳で、超久しぶりの芸人ランキング、今回はとろサーモン久保田の事件(?)を受けて、去年からずっと取り掛からなければならないと思っていた、女芸人の頂点に君臨するクソババ……あわわ、お笑い界の聖母、トークの戦場に咲いた一輪の花、可憐なグランドマザー上沼恵美子の採点である。


今のところ他の女芸人はあまりにレベルが低すぎて書く気になれないため、今回は特別編ということにしたが、中には書く価値のある女芸人(ランクで言えば久本、友近あたりか。低ランクではあるが、近年ではガンバレルーヤよしこの顔面もちょっとツボっている)もいるため、後に女芸人編として再編集することもあるかもしれない。


筆者はこの上沼のランキングを書こうと思い立ってからずっと、上沼の芸風を一言で表す言葉をずっと探していた。


そうして、春夏秋冬様々な季節が巡り、初めに思い立ってから一年が過ぎようとしていた頃(いや、いつまで考えとんねん。途中完全に忘れてただろ)、上沼の芸風を一言で表す言葉をようやく探り当てたのである。


それは、『女版紳助』。


勿論さんまでも良いのだが、さんまは漫才をやっていないため、毒舌も考慮するとどちらかと言えば紳助の方にタイプは似ているだろう。


読者の皆様にはまず最初に、上沼は女版の紳助だと念頭に置いて読み進めて頂けると、スムーズに解説に入っていけるものと思う。


前回の採点から間が開きすぎて、筆者も読者の方も採点の基準をサッズの『忘却の空』なみに忘れてしまっていることが予想されるため、今回は上沼と同じく国宝級のトークの使い手である明石家さんま、島田紳助の採点と比較することとした。


以下、さんまと紳助のランキングである。


明石家さんま Sランク


ボケ 82 Aランク

ツッコミ 94 Sランク

トーク 100 Sランク+

コント 88 Aランク

支配力 100 Sランク+

しのぶ 100 Sランク+

華 100 Sランク+


島田紳助 Sランク


ボケ 90 Sランク

ツッコミ 94 Sランク

トーク 100 Sランク+

漫才 90 Sランク

コント 89 Aランク

毒舌 100 Sランク+

ツッパリ 100 Sランク+


今見ると自分でも中々的を射た採点だなぁと思うのだが、筆者はあくまでランク野郎であって『自画自賛野郎』ではないため、目を付けるべき点はそこではない。だったら最初から言うんじゃねえよ!!このベルベットの空の下採点忘却野郎がッ!!(?)


……よし!!思いだしたぞかつてのランク狂いだった俺を!!


フハハハハ!!蘇ってきたぞかつての採点力が!!


フハし!!


蘇りし!!


採し!!


妻子ある家庭!!


妻子ある家庭に起きた旦那の不倫事件!!


不倫事件勃発!!


ぼぱし!!


勃発し勃起し!!


ぼきし!!


よく見たら勃の字が勃起の勃と同じし!!


いや~、漢字ってほんとに良く出来てますよね。


不倫事件勃発って、どこ勃てて発射しとんねん!!


昔の人言葉作りのセンス秀逸すぎるだろ!!


そのセンスを少しはオラにも分けてくれ!!


分けし!!


オラ発射したくてワクワクすっぞ!!


……とまぁ、そういう訳でお後がよろしいようで。


そだね~。


……。


……。


……。


……じゃ、採点イキマース。(イキマース。じゃねえよ!!上沼一切関係ねーじゃねえか!!はよやれや!!)


ボケは81のAランク。(Aランク。じゃねえよ!!切り替えはやっ!?)


上沼はかつて『海原チ〇コマ〇コ』……ゲフンゲフン、『海原千里万里』という姉妹コンビでボケを担当していた。


そのため、元々はボケの方に才能がある人なのだが、紳助と同じく漫才を辞め司会業に専念することによって、トーク、ツッコミの方に軸足を置くことになったパターンである。


今で言う太田光のように、漫才でのボケ役を続けていれば必然的にボケの評価も上がったはずだが、上沼のボケに関しては紳助90、さんま82のボケと比較し、評価は81のAランクとした。


ツッコミは92のSランク。


さんま、紳助の解説でも語ったが、芸能界で司会業として成功している芸人は、他者からネタを引き出して自分の笑いに持っていく能力が著しく優れている。


他者の話を自分の体験と照らし合わせ、いつの間にか自分の話として笑いを膨らませる技術に長けているのだ。


上沼の場合もそれは同様であり、女芸人ではトップ、芸能界全体で見てもトップクラスの実力を有しているのだが、さんま、紳助は上沼をも超えるその道の化け物。


さすがに比べる相手が悪かったとしか言いようがなく、両者の94と比較して評価は92のSランクとなった。


トークは98のSランク。


上沼のトーク能力を紐解く一つの鍵として、かつて上沼が出演した『さんまのまんま』での、さんまとのサシのトーク勝負がある。


いくら上沼が神クラスの女芸人であろうと、さすがに見るまでもなく結果はさんまの圧勝……と思いきや、そこで上沼はなんと、さんまと一見互角に見えるトークの名勝負を繰り広げてみせたのだ。


芸能界広しと言えど、あのお笑い怪獣さんまとサシでまともに勝負出来る女芸人など上沼ぐらいなもので、女芸人というカテゴリーを取り外したとしても、上沼のトーク能力は神の領域に達していると言えるだろう。


では、一体何故その勝負が『一見互角に見える』と書いたのかと言うと、傍目にはトークの達人同士の互角のつばぜり合いに見えても、その実さんまは常に上沼に『胸を貸していた』からである。


胸を貸していたと言っても別にいやらしい意味ではなく(わかっとるわ!!男と女だから勘違いする人もいるかと思って……。じゃねえよ!!)、さんまはずっと日本刀で言う刃の部分を向けずに上沼と戦っていたのだ(さんまだけ、るろうに剣心の逆刃刀で戦っているようなもの。かと言って別に手を抜いているという訳でもないのがこの解説の難しいところだ)。


さんまと上沼のトーク対決を観たことのある方であれば、筆者の言わんとしているこの超微妙なニュアンスは伝わっているものと思うのだが、素人から見ればさんまも上沼もどちらも達人で、その技を見て感心はすれど、どちらの達人が上かという点までは中々思いは至らないだろう。


しかし、達人の中にも序列があるように、そこには達人同士が対峙したからこそ分かるさんまという達人の凄みがあり、それは同じく達人である上沼自身が一番良く分かったはずだ。


あまりにレベルが高すぎて、素人目には一見互角に見える達人同士の戦いも、戦っている達人同士には勝敗が分かっているのである。


非常に微妙なニュアンスであるため、伝わりにくい点もあったかと思うが、さんまは(表面上には表れにくいとても深い部分で)上沼の数段上を行っていると捉えて頂いて差し支えない。


以上の点から、上沼のトーク能力は98のSランクと結論付けたが、女芸人では言うまでもなくダントツのトップであることを付け加えておきたい。


さて、採点も佳境に入ってきたが、漫才は90のSランク。


前述の通り、元は『海原チ〇コマ〇コ』の一人として活動していた上沼だが、師は『美味しんぼ』などで知られるかの高名な『海原雄山』であり、その弟子である上沼にも、同じく『海原』の屋号を冠した『海原チ〇コ』の芸名が与えられ、上沼は女芸人『海原チ〇コ』として華々しいデビューを飾った。


はずもなく、上記は筆者の完全な妄想であり、実際の本人達には何ら関係がない。(??)


こうして、上記の全く持って意味不明な文章とは全く関係のない経緯で『海原千里』としてデビューした上沼だったが、その後歳を重ねて司会業に専念するようになってからは、正に向かうところ敵なし、順風満帆……かどうかは分からないが、傍目には無敵の芸能生活を送り、後輩芸人に悪態こそ吐かれてしまったものの、それを聖母の如き優しさで華麗にスルー、女芸人界最強の呼び声高い、今なお進化を続ける最高のババ……あわわ、趣味はババ抜きとされる説も、一説によるとあるようでないような、そんな不思議な体験をして大人になりましたとさ。(いや、とさ。じゃねえよ!!あわわおせーよ!!大分前からポイントあっただろ!!師は海原雄山。じゃねえよ!!明らかに手遅れだろ!!)


……さて、支離滅裂で何が言いたいのかよく分からなくなってきたため、ここで一旦整理したいと思うが、肝心なことはかつての上沼は漫才の天才少女だったと言うことだ。


生来の可愛らしい容姿も相まって、その人気ぶりは凄まじく、かつては『漫才界の白雪姫』と呼ばれていたらしい。


なるほど、確かに厚塗り……ゲフンゲフン、白魚のような非常に透明感のある美しいお肌であるため、観客がつい白雪姫と呼んでしまう気持ちは理解出来る。大丈夫かなこれで……。(???)


いや、冗談を言っている場合ではなく、笑いのレベルが進化した今の時代に海原千里万里の漫才を観ると、さすがにネタ自体は古さを感じさせるが、掛け合い、間、テンポ、話術、漫才の総合的な技術は著しく高く、今の時代の漫才にも何ら引けを取るものではない。


もしこの上沼恵美子という天才が、昔ではなく現代に生まれていれば、女芸人初のM-1優勝をも狙えるレベルだっただけに、非常に惜しい気持ちもあるのが本音である。


ネタの古臭さ(というか実際に古いのだから当たり前なのだが)という点で評価は下がったが、評価は紳助と同じく90のSランクとした。


毒舌は98のSランク。


その歯に衣着せぬ毒舌は、かつての島田紳助、全盛期の有吉を彷彿とさせるものであり、98のSランクに十二分に相応しいものである。


その上沼の毒舌が火を噴いたのが、谷村新司や研ナオコ等のモノマネで知られる、『芸能界のマネマネ』こと清水アキラに対する毒舌。


上沼はある番組内で、清水アキラに「あんな奴その内人気が落ちる」と述べ、名誉毀損寸前の騒動に発展しそうになったことがあるらしい。


確かに、筆者の知人も上沼と同意見だとは言っていたが、筆者としてはさすがにそれは言いすぎだと思うし、確かに上沼の言う通りあまり人気はないのかもしれないが、中には清水アキラのモノマネを日々楽しみに生活されている方もいらっしゃるのだから、何もそこまで言うことはないと思うのだが、こういう毒舌は中途半端に言っても面白くないため、どうせ言うなら本人のためにも最後まで行き切ってしまえという向きもないことはない。


芸人にとっては、中途半端に傷付けて言われた相手と一緒にスベるのが一番ダメな結果であり、その場は多少傷付けたとしても、ウケさえすればスベるよりかはお互いにとってハッピーな結果だと言えるだろう。


清水アキラも、モノマネとトークとジャンルは違えど、最終的には上沼と同じ芸人なのだから、まあ多少の毒舌はイジリとして許容してあげても良かったように思う。


何故なら、芸人イジられている内が華であり、イジられもせず人々の記憶から消え去ってしまうことこそ、本来は一番危惧しなければならないことだからだ。


上沼の解説を書くはずが、何故かいつの間にか清水アキラの話になっていたので本題に戻ろう(ちなみに筆者の清水アキラに対する評価は、これまでもこれからも永久にランキングを書くつもりはないという気持ちで察して頂きたい。筆者はこの前のキレ夫氏の評論のように、知名度どうのこうのではなく、自分がその時書きたいものを書くスタンスである)。


まあ、そんなこんなで毒舌は98のSランクとなった。(終わりかよ!?)


ちなみに、今更ながら上沼の名前について一言だけ言っておきたいのだが、何か日常生活で嫌なことがあって上沼の気分が落ち込んだ場合は『嫌下沼恵美子』(ケン・ゲショウ・メ・グ・ミヨシコ)鬱蒼とした森の中の沼に足がはまって出られなくなった場合は『鬱蒼森底無沼足ハマリ恵美子』(ウ・ツア・オシンテイ・ブ・ショウソク・ハマ・リ・メ・グ・ミヨシコ)となる。


何故急にこんなことを言い出したのか自分でも訳が分からないのだが、この『人様の名前で遊ぶシリーズ』は一体読者のどの層に需要があるのか、書いている本人にすら分かっていない。


しかしまあ、少なくとも筆者はこのシリーズを嫌いではない。(しかしまあ、じゃねえよ!!知らねーよお前の好き嫌いは!!メ・グ・ミヨシコ。じゃねえよ!!)


さて、好事家には人気の高い、人様の名前で遊ぶシリーズも終わったところで、最後の『女帝』最高ランクについて。


毎回『しのぶ』や『ツッパリ』など、その芸人に由来したふざけた……ところなど一切ない真面目な特殊能力を命名することで、さる筋では知られている筆者だが、この『女帝』も正に上沼恵美子にしか扱えない、上沼恵美子のために用意されたとしか思えない名誉ある称号である(ちなみに、もし筆者が和田アキ子のランキングを書くとするならば、その特殊能力は『女帝』ではなく『ゴッド姉ちゃん』となるだろう。まあ、若い人の中には知らない人もいるかもしれないが、和田アキ子の仕事は芸人ではなくR&B(リズム&暴力)なので、筆者が書くことはないのだが)。


せめて酒をあおる前にこのランキングに目を通してさえいれば、久保田も武智もこの芸能界最強の『女帝』に噛み付くことはなかっただろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

お笑い芸人ランキング 特別編 採点!!なんでもランキング!! @rankuyarou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る