第6話 聖ヨルダル教会再び
「なんで魔物連れて帰って来てるんですか?ほんとに」と、修道女マリアンナは金髪をかきあげながら言う。
「そこは大目に見てよ。わたしのペットにするんだから。」と、わたしは答える。
「紙がうまい」ヨルは相変わらずだ。
「教会はペットを飼うのは禁止です。どうしても飼うなら別の場所へ移ってもらいますから。それはさておき、次の依頼が来ています。
「…聖地へ行っていいの?」と、わたしは聞く。
「聖地?いやいや、
「あーマリアンナさん。リズこそ真の死神様であり、死の使いを死神と呼ぶのはよくない。まあ、そのなんだ。リズの言う通り、リズにとってはアンデットの巣窟は聖地なんだ。それはついて来れば分かる。」と、ヨルが正気に戻って説明してくれる。
「言われている意味が分かりません。分かりませんが、私は行きたくありません。でもまあ、ついて行くなら連れて行ってください。それでその魔物どうするんです?」
「教会の外で飼うわ。それならいいでしょ。」
「誰かが見つけたら退治しますよ」
「退治されないように結界ぐらい貼っておくわよ。それでどう?」
「好きにしてください。そのペットの名前、テラサって言うんじゃないですか。まあ、あなたならやりそうですね」
「ご名答。じゃ、またね」と、わたしはテラサの首ねっこを持ち、教会の外へ運ぶ。簡易結界を張って、そこにテラサを置く。
これで安心ね。と、わたしは教会の中へ入って、ヨルに抱き着く。
「それで行ってくださるので?」と、マリアンナさんは聞いてくる。
「行くわ。もちろんよ。聖地ですから」と、わたしは答える。
「それじゃあ、一緒に行きましょう」
わたしたちは三人で
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます