第6話 これから

あっという間に時間が過ぎてゆき水の中が茜色に染まる。

《ふふ。楽しかったわ!!さすが、亮太が連れてきた子ね》

人魚は楽しそうに私の手をとって回りだす。

くるくると楽しそうに回り、私の手を取ったまま海面まであがった。

「さぁ、帰ろうか」

彼はすぐに風に乗ると私に手を差し伸べた。

手を引っ張られ元居た大きな木のくぼみの中に座る。

「またね!!」

彼は私の正体に気づいてない。

風にのって、遠くへ行くのをただ眺めていた。



その日の夜。

私は黒いローブを来て窓から飛び降りた。

森の中を抜けて街に出る。

誰にも見えないほど早く。風のように走る。

いた。

「なんだ、お前は!!」

警官の後ろに回り、首筋を手刀で眠らせる。

警視庁の中に入り、捕まってる裏社会の人を助ける。

「たくっ!!おせぇんだよ!!」

悪態をつかれながらも、次から次へと来る警官を眠らせていく。

これからも、私は闇に潜み闇の世界で生きていく。

だから、昼のあれはもう二度とだめ。

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