第2話 俺の回その2
まぁ俺がボッチじゃないのは自明の理なんだが、ボッチかどうかは周りが決めることらしいめんどくせえ。
確かに、飯食う時も1人だし登下校も1人だ。休憩時間中も音楽きいてスマホいじってるだけなんだから。そう思われても仕方ねえのか?ダチっていうのが中学のクラスにいなかったからだ。何故かって、小学生の頃仲良く遊んでいたやつも俺が喧嘩ばっかしてるから恐れてよそよそしくなって離れて、今では声かけてくるのは懲りずに喧嘩ふっかけてくるやつくらいなんだよ。侘しい中学校生活だったんだよこれがまた。お陰で俺はボッチじゃなくて孤高であると自分で決めてるんだよ。他とは違う遥か高みにいるっていうやつ?別に1人でも平気だしよ。
どっかの熱血教師のドラマのせいで人という字は人と人とが支え合っているから人なんだと言ったせいで1人は悪いことなんてイメージついちまってるのかもしれんが、俺のどうでもいい豆知識を披露させてもらうとあれって、人って字は人が横向いている姿からできた文字らしい。確かにエジプトの壁画の人間もそんな感じに描かれているから納得だよな。だから、人は1人で生きていけるんだよ。
だけど、人間って言葉になると勝手が違ってくるんだ。人と人とのあいだ、それが人間なんだが。社会、世間、そういったつながりを表すんだそうだ。だから人間って言われたらコミュニティ全体になっちまうんだ。人間社会で生きていこうとすると、1人では生きていけないわけだ。俺だって、一人で生きていけるなんて言っているが、完全に無人島生活するとかそういうことじゃないんだ。人との繋がりを、限りなく疎遠にするのでも問題ないっていうをいいたいんだ。俺のloin友達は家族と後ちょっとで10名もいないのさ。人ってのは本気で大事にできる数に限りがあると思うんだ。だからその限られた人だけ、助け助けられる。それで俺はいいと思うんだ。
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