第23話 決戦!(4)
――人類社会が宇宙に進出し、大きく三つの陣営に分かれた今の時代を、後世の人々は『
現代、ウァーン共和国、イェーヘン連邦、アィーヒ帝国の主要三国は、戦争や紛争でお互いに不要な殺戮や民間人の殺傷を防ぐ為、お互いを強力に監視しあう協定を結んでいた。
その協定を
その内、宇宙空間での戦闘方法について決められている条約の1つに『大量破壊兵器及び殺戮兵器禁止条約』という条約がある。
この条約により、宇宙空間での
~
アリエスは接近戦をアピールする為に、一度手にした剣をアイテムボックスに収納する。
直接、双子エルフの顔は見えないが、おそらく困惑しているに違いない。
無手のまま、
~
アリエスの視界の隅で非常にゆっくりとしたカウントダウンが始まっている。
それは、現実世界では、たったの残り10秒である――が。
「『
――オリジナル技の名称はアリエスが前世知識により付けている。
『縮地』とは、アリエスの前世に於いては、中国の仙術、又は日本の古武術等の、一気に距離を縮める移動技の名称である。
アリエスは『
アリエスは近距離での移動技『
「『次元抜刀術』!」
アイテムボックスから取り出した時のスピードと、取り出す直前まで剣の軌道を敵に認識させない技である『次元抜刀術』。
敵の『
「これで決まりですわ」
勝ちを確信した様子のアリエス。
――『
剣身に注いだ魔力量に比例し、剣の質量が増していき、最高質量は星1個分に及ぶという。
アリエスはこの技で
近接戦闘にさえ持ち込めば、一撃必殺。
そう確信している。
即ち、近接戦闘で自身の剣を止められる姿はイメージ出来ていなかった。
しかし、その剣は止められる。
「なっ、どうして!?」
『
この瞬間、アリエスのプランは破綻する。
「し、植物魔法!? ドラグヌフ、
「分析開始――完了。隠蔽魔法ト、多重ノ抗々魔法ノ存在ヲ確認」
「植物魔法に隠蔽魔法と
~
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