4

ダンジョン。基本100階までしか存在しなかった。

ダンジョン100階にはダンジョンボスが存在したが、94階層のレアボスよりは弱かったので、普通に倒せた。

すると、強力な武器がドロップした。

世界のあらゆるダンジョンを回ることで自分とグリに合う装備を2年かけて揃えることができた。

序列10位以上の老人もおそらくそうして装備を整えている。ちなみに、俺は風魔法特化の装備構成だ。


「それで、鯨がきた時はどうするんだ?」


「リュウ君はグリフォンに乗って、陸地への攻撃を守っていてくれるか。」


「分かった。そうするさ。」


今回、俺は、バックアップに集中する。

俺より強そうな奴ばかりだしな。


「それにしても、鯨か。どんな奴なんだろうな。」


いつ戦闘が始まるのかと思い、待っていると急に海が襲ってきた。

この海を魔法使いのババアが凍らせる。

俺はグリに乗って、海の魔物を蹴散らしていく。


「あれが、鯨か。ほとんど島だな。」


上空から海を見ると島が動いていた。それからとてつもなく強い雰囲気を感じる。あれが鯨なのだろう。


「適当に暇つぶしとくか、グリ」


「ピ〜」


「いいんだよ。老人どもが頑張れば、俺たちはおまけなんだから、今回派遣検知を積むだけさ。」


「ピ!!」


「もちろん、助けるさ。その上で手を抜くんだよ。」


「ピ!」


鯨の影響で魔物が暴れているので、それを間引いていく。

基本雑魚しかいないので、鯨と老人達の攻防を見学する。


「年取ってもあれだけ動けるのはレベルのおかげかな。」


「ピ!」


「そうだな。俺もああ、ありたいよ。てか、グリって何歳まで生きるんだ?」


「ピ?」


「だな。分からんな。魔物の寿命なんてあってないようなもんだしな。」


魔物の寿命は個体差が激しいので、参考にはならない。

基本強いと長生きする。そんな参考があるだけだ。


「ピ!!!」


「分かってる。あれは防ぐぞ。」


鯨が広範囲に氷の魔法の攻撃をしたので、風魔法を最大に使って、グリと二人で被害を防ぐ。

しょうがない、老人どもの鯨攻撃に参加してやろう。

ローブに魔力を通して、隠蔽の魔法を使い鯨の真上に移動して、風をのせた矢の連打を打ち出す。


「全然聞いてなさそうだな。刺さってるのに。」


「ピ!」


「そうだよな。鯨がデカすぎるよな。」


それからも3日ぐらい戦いは続いて、鯨は帰っていった。

何しにきたんだあいつ。


「それじゃあ、俺は帰りますね。」


「ワシ達も送っておくれ。」


めんどくさいけど、老人どもをそれぞれ送ってやった。


「パパ〜、鯨の絵を描いて〜」


子供達が鯨と戦ってきた俺に鯨を見せてくれとせがんできたので、絵に描いてやったら、みんな嬉しがっていた。可愛いもんだ。



「さすがリュウ様ですね。鯨との戦いに参加するなんて。」


これはアクア。アクアの妹でよく似ているが、むっつりでない純粋なお嬢様。

子供のお頃はよく遊んだ。


「本当です。リュウ様はすごいお方です。」


ドリーの妹のテリーヌ。こいつはアクアと同じでお嬢様だが、嫁の中で唯一眼鏡をかけている。まじめキャラだ。


「さすが、私の旦那様〜かっこいい〜。」


カトリーの妹のマンマレーヌ。愛称はマリー。こいつは姉と同じで小悪魔系だ。


「マリーくっつくすぎです。お兄様が苦しそうです。」


フィーネは優しいな。


この4人はキャバクラみたいに俺のことをヨイショしてくれる。姉から俺のことを聞かされていたのだろう。

全員姉に負けない美貌がある。持ってくれ俺のちんこ。

俺の背中へ飛びついてきたマリーをお姫様抱っこする。


「マリー、お腹に子供がいるんだ。あまり激しい運動はするなよ。」


「うん。」


マリーは小悪魔系だが、すぐ照れる。昔のカトリーに似てるな。


「お前らも、今日はもう遅い。体を冷やさず寝るんだぞ。」


一人一人、キスして寝かしつける。


「モテる男はすごいわね。妹達をすぐに孕ませるんだから。」


なんか怒ってる。これはどうにかしないと。


「おいで、ジョセ。」


「ふん。」


「人は急に親になれるわけないからな。今だけは母親じゃなくていいよ。」


「ありがと。」


俺は直感スキルに頭が上がらない。

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