14歳
いつも通りの日常が続いて、俺は14歳になった。
体が成長しきって、身長は2mを超えた。ちんこも30cmを超えてしまった。
この世界の男の平均身長は185cmぐらいっぽいので、巨人というほどでもない。
「装備を整えるか。」
今までは、ローブを防具にしていたが、ローブの下に装備をちゃんとすることにした。
「予算は?」
「300億リン。」
「それはすごいな。風魔法を強化するってことでいいんだな。」
「それでいい。」
「任せな。」
装備屋の髭だるまも怖くなくなったな。俺も強くになった。
装備の種類は色々あるが、俺は風魔法を強化することにした。俺はスキルが優秀だから、単純に基礎の力を上げるだけでいい。
グリにも風魔法を強化する防具をつけてやった。金のかかるやつだ。
「これで、もっと強くなっちゃうな。」
「ピ!!」
「そうだな。防具が届いたら、ドラゴンでも倒しに行こうな。」
「ピ!!」
届いた防具は、俺の体にすごく馴染む。いい腕だ。
風魔法が強化されたら、俺は新しい戦い方を試みてみた。
風は汎用性が高い。
自分にも相手にも使える。俺のスタイルは基本は防御からのカウンター。
俺のスキル構成だとそれが一番なのだ。
しかし、あえて攻撃をすることにより相手に好きの多い攻撃を繰り出させてからのカウンターもいいな。
「極点の練習だな。これさえ出来れば、戦術なんて関係なくなるのにな。」
ダンジョンの53階層。洞窟エリアなんだが、無茶苦茶虫が出る。
気持ち悪い蜘蛛、芋虫。このエリアは俺の一番嫌いなエリアだが。
一番効率良く稼げる。ここまで来たら、人が本当にいない。稼げるエリアを独り占めできるのだ。
「冒険者なんだから、安全に稼がずに危険を冒して稼げよな。」
冒険者は冒険しない。
生き残る冒険者とはそういうものなのだ。俺は冒険しかしないが。
一日、5億リンは稼げる。グリと一緒ならそれぐらいいける。
街に戻ってからは、子供達に指導をする。
俺には教育者の才能があるらしい。まあ、スキル構成的のおかげなんだが。
「アーシャもオークの群れを倒せるようになったんだな。」
「はい!先生のおかげです。」
「お前が努力したからだよ。」
アーシャの頭を撫でてやる。こいつは真面目なんだ。ちゃんと努力を評価しないとな。
マーク君達は月に一度子供の大会を開いている。
勝ち残った子供達じゃなく、負けた子供達に俺は熱心に教える。強い子供達は自分でより強くなれるように指導する。
俺の魅了スキルのおかげで、子供達になつかれる。お菓子も作ってあげるし。
「それで、また戦争ですか?」
「そうよ。今回は別の国とね。」
「何が原因なんですか?」
「ダンジョンの所有権よ。新しく見つかったの。」
「それはすごいですね。でも相手の国は僕がいることを知ってるんですよね。」
「そら、そうよ。でもあっちには神の子がいるのよ。」
「神の子?」
「精霊憑きなの。」
精霊憑き。名前通り、精霊が憑いている。噂には聞いたことがあるが本当にいたのか。
「そいつと一対一で殺せばいいんですか?」
「精霊憑きは死なないわよ。」
「なんですかそれ。どうすればいいんです?」
「頑張りなさい。」
「分かりましたよ。」
戦争をするらしい。
今回は一対一のタイマンの決闘で決める。
もちろん代表は俺だ。相手は神の子らしい。
でもまあ、死なないの対処法なんてアニメで散々予習したしな。
大丈夫だろ。
「一応、極点のを最優先で訓練しとこ。」
一応な。何があるか分からないし。
相手も自信満々なんだろうな、噂に名高い俺に喧嘩を売れるとは。
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