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12歳になったら、思い出なんてひとつもない貴族学校を卒業した。


「何で、みなさんまだいるんです?」


「リュウ君と結婚するため〜。」


長くなったピンクの髪から柑橘系の匂いを漂わせながら、Gカップになった巨乳をカトリーが当ててきた。

も立派な大人の女性だ。


「僕もそうだよ。」


わたくしも。」


「ジョセはいいんですか?」


「別にいいわよ。みんないた方がリュウを守りやすいもの。」


「僕ってそんなに恨まれてるんですか?」


「当たり前よ。尋常じゃなく嫌われてるわよ。」


「それって、お嬢様たちのせいではないんですか?」


「違うわよ。身から出た錆ね。」


お嬢様達、発信で色々問題が起こっていた気がするが。


「みなさんの両親は許してるんですか?」


「保留だって。頑張りなさいね。」


公爵家とお嬢様には世話になってるし、これから頑張るか。何を?


レベル 3


力   :281

身の守り:257

素早さ :603

器用さ :497

魔法力 :702


魔法 『風纏い』 支援魔法


スキル 

槍術 Dーーー槍を武器にすると、全ステータス上昇。

弓術 Eーーー弓を武器にすると、全ステータス少し上昇。

魅力 Eーーー魅力が少し上昇

耐性 Eーーー状態異常耐性が少し上昇

集中 Eーーー集中が少し上昇


「魔法力が無茶苦茶伸びてる。高い魔法回復薬使ってることはあるな。」


常に魔法を発動させているので、魔法力がすごい伸びてる。

一日1000万リンは魔力回復薬に使っている。

グリも大きくなって、俺を乗せて飛ぶことができるようになった。遅いけど。


「ダンジョンにでも行ってきますよ。」


とりあえず、ダンジョンで44階層のボスでも倒しに行こう。

グリはそこらへんで狩りさせとけばいいしな。

最近はグリに収納袋持たせて、狩りのノルマをやらせてる。俺は何もしなくていいのですごい楽だ。あいつの好きな肉を狩ってやるぐらいだな。

あいつは生肉にわさびみたいなやつをつけるのが好きらしい。


「相変わらず、人がごった返してるな。」


ダンジョン都市をいつもみたいに44階層まで縦穴を掘って、階層主と戦う。

44階層の階層主はミスリルゴーレム。ミスリルゴーレムはただただ固い。そして、力強い。


「最近、強くなって調子に乗ってたな。これは勝てんな。」


勝てると思って、はしゃいでいたが、ゴーレムが硬すぎる。

しかも、再生能力が尋常じゃない。負けるな。

こいつは鈍いので、普通に走って、43階層に逃げた。


「43階層で適当に魔物、殺しとくか」


43階層の魔物は武器を持った、スケルトン。

これが無限に出てくる場所がある。別名、闘技場。

ドロップは持ってる武器か、たまに魔剣を落とすらしい。


「3日ぐらいは時間を潰すか。」


3日粘って、4000体以上のスケルトンを倒しまくって、3本の魔剣を落とした。

2本が炎で、1本が氷の魔剣だ。


「もう帰ろう。疲れたし。」


天井向かって、思いっきり跳躍して、天井を打ち破って、上の階層にいく。

これは、風の魔法を全力で纏ってできる荒技だ。これのおかげでダンジョンの階層が簡単に行き来できる。

今回は2億リン儲かった。簡単すぎる。

まあ、ソロでの冒険はかなり危険なのだが、俺の場合集中スキルがあるため、常に細心の注意が払える。なので、稼ぎが多いのだ。それでも3日までにしてるが。


「帰るぞ、グリ。」


「ピーーー!!」


グリが俺の頭上を飛び回っている。


「お前の好きな地竜のお肉あげるから、降りてこい。」


グリはすぐに降りてきて、馬鹿みたいにお肉を食べる。こいつも大きくなった。

普通にライオンぐらいの大きさがあるんだが。これが最終的にミニバンぐらいの大きさになるんだな。


「帰りはお前に乗って帰るかな。これも訓練だ。」


「ピー!!」


嬉しそうだ。こいつはいつまでも甘えん坊だしな。


「帰りに何か狩って帰ろうか、何がいい?」


「ピ!!」


「また地竜か、お前も好きだな。」


地竜は確かに美味しい。

内臓が特に美味しい。高級ミノみたいな味がするし。

焼肉のタレ作りでも頑張ろう。あれがあるとないでは、全然違うしな。

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