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2月後
「先生、今度は何をすればいいんですか?」
「今日はここまでだな。家に帰って寝るんだぞ。」
「はい!!」
俺はアーシャとキスをして、アーシャは満足して別れる。
アーシャはこの2月で素直になった。
元々、真面目な性格だったので、年上に甘え方が分からなかったのだ。
両親に迷惑かけまいと甘えなかったのだ。俺はそこにつけ込んで、俺になら甘えていいぞと毎日頭を撫で続けていたら、俺を慕うようになった。
ちょろいやつだ。
「私もお兄様とキスしたいです。」
「フィーネには家に帰ると兄弟と親がいるだろ。アーシャにはいないんだ。」
「それでも、ずるいです。私の方がお兄様のことをよく知ってるのに。」
「フィーネにもいつかそういう相手が現れるさ。許嫁の中にはいないのか?」
「いません。お兄様がいいです。」
「ダメよ。フィーネもいい男は見つけてくるのよ。私のようにね。」
「フィーネ。人の魅力とは長い間ずっといて初めて気づくこともあるんだ。」
「そうよ。私みたいな観察眼を磨くのね。」
「ジョセはたまたまでしょ。何を偉ぶってるんですか。」
「いいじゃない。本当のことなんだもの。」
こいつ確か一目惚れで俺のこと好きになった気がする。
こいつは運命って言い張ってるけど、そうなのかな。
「とにかく、フィーネには多くの男の子と話してみたらどうだい。フィーネは可愛いから気をつけないといけないけどね。」
「そうね。私に似て可愛いもの。つまらない男ばっか寄ってくるわよ。」
この世は広いんだ。フィーネと気が合う男がいるはずだな。
それに別に結婚しなくてもいいしな。四大貴族なんだし。
「もしもの時は俺がもらうよ。」
「姉妹一緒は流石に許されないわよ。」
「じゃあ、どうするんだ?」
「私とリュウの子供をフィーネが結婚すればいいのよ。」
「それは、結構な年の差だな。」
ジョセは俺が最近、最高位の勲章を取ったことにより結婚が現実味を帯びてきて既に子供の名前を決めてるらしい。早すぎる。
「それはいいかもしれませんね。私好みに育てられますし。」
「よくわかってるじゃない。子供の頃のリュウはきっと可愛いわよ。」
生まれてくるはずの俺の子供ごめんよ。フィーネに好きな人ができますように。
「将来が楽しみです!」
「フィーネ、今を見なさい。」
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「俺の調味料の作り方を教えてほしい?」
「違うわよ。うちの庭であんたの調味料のために育ててる植物がいるじゃない。
あれの育て方を教えて欲しいの。」
「別にいいですけど、何のために?」
「売り物にしたいんですって。」
「畑の種類を増やすんですね。」
「そういうことよ。」
俺が見つけてきた、野生の野菜を俺がコツコツ育てて、地球の調味料を表現しようと試行錯誤するための畑を公爵の無駄に広い庭を貸してもらってる。
庭師の人に管理してもらってるから、お小遣いあげてるけど。
地球と植生が違い野菜の栽培はかなり楽だ。
土が元気なかったら、魔力ぶち込んどくか、ゴブリンの死体を肥料にすればいいし。
「何でいきなり、そういうことし出すんですか?」
「リュウの功績にするためよ。これで農民たちの生活がよくなったらリュウの功績になるもの。」
「そうですか。ではお願いします。」
「任せなさい。」
ジョセは俺と相当結婚したいのだろう。最近、流れで他の3人の公爵令嬢も結婚することになりそうなんだけど、大丈夫かな。
まあ、俺はできることやるだけだな。
とりあえず、アリシアとは結婚しよう。村に帰って、アリシアを可愛がる。
「「にいに〜」」
アリシアの双子の妹のアリーとリリーが可愛い。
アリシアと一緒で可愛くなるかもな。
「リュウは子供に懐かれるのはやいよね。」
「まあな。」
魅力スキルがあるからだろうな。
「アリシア胸出しておっぱいすわせてみてよ。」
「お乳は出ないよ。」
「いいよ。将来の練習だよ。」
「しょうがないな〜」
アリシアもEカップにはなったしな。いつか、こいつと子供ができるんだろうな。
そして、12歳になった。
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