戦争、この世界における戦争とは魔物との戦争を指す。

人間同士は戦争しない。

そんな、ことしたら魔物が尋常じゃなく湧く。

故に、人間の同士の戦争とは代表者同士の決闘を指す。


そして、リュウはその決闘の代表者となった。


「なんでだ?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

時は遡り、一月前、

後、一月後には俺が10歳になるだろうという時。

ある冒険者が使われなくなった鉱山の調査に向かったところ、ミスリルが埋まっていることがわかる。

さらに調べていると、大量のミスリルが埋まっているかもしれないという。

そこまで、極稀に。羅話だが。

ここからが、ややこしい。

その鉱山があった場所の所属があやふやなのだ。

ある歴史家はアンダーハート公爵家の領地と言い、ある歴史家は獣人の帝国の領地という。

つまり、鉱山の所有のために戦争が始まろうとしているのだ。


「それでなんで僕が戦うんですか?」


「20歳以下が戦うルールだからよ。」


歴史を紐解くと、昔はその地域の最強と呼ばれるもの達が戦っていたが、決闘で、そのもの達が死んだ時、その地域は、魔物の群れや魔王に滅ぼされた歴史があるらしく、決闘できるのは20歳以下限定になったらしい。


「だからなんで僕なんです?他にいるでしょ。」


「私達が推薦したからよ。」


公爵家令嬢の長女4人全員が、推薦したらしい。


「なんでそんなことしたんですか?」


「功績が増えるからよ。私と結婚できるのよ?」


「まあ、出場までは100歩譲って良いとして、なんで僕一人なんですか?相手は5人いるらしいじゃないですか?」


今回の決闘のルールは5対5の1人ずつの勝ち抜けルール。

しかし、相手が5人に対して、俺は1人どう考えてもおかしい。


「功績が増えるからよ。きっと伝説になるわ。」


「誰か止めなかったんですか?」


「私達の親は止めたけど、それ以外の貴族達がすごい乗り気でね。ついでにリュウ本人の希望とも言ったわ。」


理不尽すぎる。他の貴族達は目障りな俺に決闘で死んで欲しいのだろう。


「お嬢様、僕が死んでもいいんですか?」


「リュウなら大丈夫よ。勝てるわ。」


何を根拠に言ってるのだろう。

フィーネ達が心配そうに俺を見ている。

泣きそうだ。


「分かりましたよ。できる限りのことはします。そのかわり、ここ一月は訓練しかしませんよ。」


「それでいいわ。」


「本当にいいんですか?構ってあげられないんですよ。」


「あんたが寝てる間に済ますから、大丈夫よ。」


なんて人達だ、疲れて寝た俺を襲って、自分たちの性欲を満たすらしい。

なんて人達だ。


「せめて、フィーネ達と昼寝してる時はそっとしてくださいね。」


「分かったわよ。」


この日から、俺のスケジュールは朝も昼も夜もずっと訓練になった。

俺の日頃の行いが良いのだろう。

俺より強い騎士達がやってたかって、俺をボコボコにした。

俺の唯一の心休まる時間は、フィーネ達とのお昼寝。

お菓子を毎日作ってくれた。なんで可愛いんだろう。

夜訓練が終わり、3分で風呂に入って上がって寝た。

朝起きると、お嬢様達が俺の横で満足した寝顔で寝ている。

俺の疲れマラが相当気持ちよかったのだろう。

そんな生活が一月続いた。


コツコツと軽い試練を乗り越えて、訓練を積み、なかなか伸びなくなったステータス


レベル 2


力   :369

身の守り:340

素早さ :561

器用さ :501

魔法力 :403


スキル 

槍術 Eーーー槍を武器にすると、全ステータス少し上昇。

弓術 Fーーー弓を武器にすると、全ステータス微上昇。

魅力 Fーーー魅力が微上昇

耐性 Fーーー状態異常耐性が微上昇


それが一月後には、こうなっていた。


レベル 2


力   :434

身の守り:387

素早さ :677

器用さ :551

魔法力 :448


スキル 

槍術 Eーーー槍を武器にすると、全ステータス少し上昇。

弓術 Fーーー弓を武器にすると、全ステータス微上昇。

魅力 Fーーー魅力が微上昇

耐性 Fーーー状態異常耐性が微上昇


毎日、死ぬ思いをしただけのことはある。

試練として、カウントされたのだろう。

明日はついに決闘の日だ早く寝よ。

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