うう

「それで、なんで3人がうちの公爵家にいるんですか?」


「簡単よ。学校に行ってる間はウチが安全を確保するの。社会勉強の一環ね。」


「そういう言い訳で、お泊まり会って事ですね。」


「まあ、そうとも言うわ。」


4大公爵令嬢は2年間はうちの屋敷にいるらしい。


「それで、いつ登校するんですか?」


「明日の入学式以降は1月は行かないわよ。」


「すごい、学校ですね。」


「他の子達は人脈作りに必死だけどね。」


「そういえば、入学式の挨拶代表がなんでお嬢様なんです?」


「しょうがないでしょ。忖度したのよ。」


「まあ、僕はやりたくなかったから、いいんですが。」


俺が一位で入学したのに。まあ、いいや。


「明日は、失敗できないのよ。この国のお偉方がみんな集まるらしいのよ。」


「大変ですね。僕はサボりますけど。」


「あんたも来なさいよ。」


「別にいいじゃないですか。僕はいなかったことにされてるんですから。」


「関係ないわよ。緊張している私を励ましなさいよ。」


「じゃあフィーネちゃん達と同じ席にいますよ。」


「それでいいわ。」


ーーーーーーーーーーーーーー


翌日の入学式は卒がなく終わり、大半は寮に。少数は自分の家に帰宅した。

俺は宿だけど。

入学式が長すぎて、俺はフィーネちゃんとマルク君、さらに他の4大貴族の子弟達と昼寝した。

これがバレて、後でジョセに無茶苦茶怒られた。

だって、朝に始まって、途中昼休憩があって、夕方まで続いたんだぞ。おかしいだろ。



「それにしても楽しみだわ。」


「お泊まり会がですか。」


「そうよ。」


「長いお泊まり会ですね。2年もあるなんて。」


「正確には2年半ね。学校もそれくらいだしね。」


「そうですか。」


俺は早く、狩りに行きたかった。どうやら、白い魔狼の大群が出たらしく。浅い場所を荒らしているらしい。魔狼は基本黒いので、進化系だろうな。


「お嬢様、申し訳ありませんが、先を急ぎますので。」


「夕食のパーティーには帰ってくるのよ。」


「分かりました。」


馬車を降りて、槍を握り全速力で魔狼の出る街道に行く。


「分かりやすい威嚇だ。さっさと来い。」


白い魔狼が四方八方から襲ってきた。

全部、串刺しにしてやった。ボス思われるでかいやつも同様に。


「弱いな。まあ、こんなもんか。」


死体を回収して、ババアの元に売りに行く。

53匹で合計40万リンになった。意外にもらえた。迅速な対応が評価されたらしい。


「森が少し、おかしかったが何かあったのか?」


「ワイバーンが森の浅いところで確認されたんだよ。」


「どこらへんだ。」


「殺しに行くのかい?」


「まあな。」


「気をつけるんだよ。」


すぐさま、森に戻り、ワイバーンを探す。強い魔力だ分かりやすい。


「群れから、はぐれたのか?」


狩人にとって、飛ぶ魔物なんて対して脅威じゃない。普通に狙撃して殺した。

ワイバーンを殺しても、まだ森がざわついている。


「何か、あったのか?」


すると、高速で何かが飛行してきた。グリフォンだ。おそらくそうだ。それ以外あり得ない。


「でもなんで、グリフォンがこんなところに?」


俺は、周囲を探すが何もない。

グリフォンは俺が仕留めたワイバーンの死体を漁り、卵を取り出す。


「なるほどな。ワイバーンに卵を食われたのか。」


俺は、ただ隠れてやり過ごした。敵意なんて一切放たない。そんなことしたら、殺されるしな。

グリフォンは卵を足で持ち森の奥に帰っていった。


「一応、ワイバーンの死体は収納しとくか。」


ババアに事情を説明した。

ワイバーンは20万リンで売れた。皮が使えるし、肉もうまいらしい。

唐揚げでも作るか。

夜のパーティーまで、唐揚げ作りで忙しかった。


「そうだ、着替えないといけないんだっけ。」


適当に着替えて、パーティー会場に行き。気づかれないように会場に唐揚げとカラシマヨネーズを置いといた。

子供達に大人気だ。誰も俺が作ったとは思わないだろうよ。

ニヤニヤしながら、観察していた。


「何笑ってるのよ。」


人の群れが縦に割れた。今日の主役の登場らしい。

4人ともすごく綺麗に着飾っている。


「これ、食べます?」


「別にいいけど。」


4人とも一つ食べたら、止まらなくなっていた。

ワイバーンはうまいからな。


「この肉ワイバーンじゃない。どうしたのよ。」


「さっき狩ってきたんですよ。死ぬかと思いました。」


「あんたはよく死にかけるんだから気をつけなさいよ。」


「分かってますよ。」


「リュウ君って料理が得意なの?」


ピンク髪が俺に質問する。


「趣味ですよ。お菓子作りもします。」


4人と適当に話してから、フィーネ達に唐揚げおかわりされたので、

唐揚げ作りに没頭した。

一応、お嬢様達とダンスしといた。後、ドレスが綺麗と褒めといた。

大事だよな。

パーティーは夜遅くまで続き、俺は宿に帰った。

明日から、4人のお嬢様とのハーレム生活が始まるはず。

手は出せないけど。

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