ここ
「ここのギルドに鉄の華というパーティーがいると聞いたが、」
「な〜に少年。あの人たちに会いたいの?それなら、まず冒険者登録をしないとね。」
「いいから、どこにいるか話せ。」
俺は、収納袋から公爵の紋章の入った短剣を受付嬢の美人なお姉さんに向ける。
お姉さんは慌てて、俺に鉄の華の居場所を教えてくれた。
どうやら昼から、飲んでいるらしく。冒険者ギルドの2階に向かった
教えてもらった場所に行くと、10人ぐらいの男女が酒を飲んでで酔っ払っていた。
「お前らが鉄の華か?」
「なんだガキ。パーティーに入りたいのか?だったら、どっか失せな。」
「昨日、行商人達から、荷物を奪ったらしいな。それを返してもらう。」
鉄の華のメンバーは大爆笑する。よほど酔っているのだろう。
「もう一度だけ忠告する。荷物を返せ。」
今度は公爵の紋章の入った短剣を見せて言う。
「ふんっ。やれるもんなら力付くでやってみな。」
そう発言した男を槍で頭を貫いた。
こいつらの強さは、銅一級ぐらい、よくて銀3だろう。
しかも酔っ払ってるから、正直相手にならない。
他の9人はすぐさま戦闘準備するが遅すぎる。やっぱり酔いが回ってるな。
10分で皆殺しにした。
少し時間をかけすぎたな。こいつらの装備を剥いで、死体を放置して、
帰ろうとした時。
「ちょっと待ちな。」
筋肉だるまのハゲが俺の肩を掴んできた。
こいつ俺より強いな。
「離せよ。俺の用事は済んだ。」
「流石に殺すのはやりすぎだろ。」
「そうだな。だが、公爵様の紋章を出してなお、命令に従わなかった。殺されてもしょうがないだろ。」
「あいつらは酔っ払っていた。」
「あいつらが護衛をすっぽかしたせいで、行商人が死ぬところだったんだぞ。しかもこいつらは荷物を盗んで逃げた。」
「だからって、殺すのはやりすぎだ。」
「家族を殺されないだけマシだろ。自分のケツは自分で拭けた。」
肩に入る力が強くなる。
「いい加減離せよ。バカがバカをして死んだ。冒険者によくある最後だろうが。」
「うるせぇ。お前に冒険者の何がわかるんだ?」
「知らねえよ。大体、公爵様が築いた安全と人、富を掠め取ろうとしたんだぞ。
殺されて当然だ。お前は行商人の中に自分の家族がいたら、殺されて当然だと思うだろ。」
「お前だって、鉄の華の中に自分の家族がいたら殺さねえだろうが。」
「俺は物心ついた頃から、親、兄弟がいなかったから、それは絶対ねえよ。安心して殺せた。」
いい加減めんどくさくなってきたので、こいつの手を魔力を使って強引に振り払って、隠蔽のローブの魔力を使い逃げた。
街に帰って、鉄の華のリーダーが持ってた収納袋から、行商人の荷物を取り出し、この荷物を行商人達に渡す。嬉しがってた。
お礼に、何か欲しいものはないかと聞かれたので、料理に使えそうなものをとりあえず全部買った。3割引で。
フィーネ達と一緒に新作のお菓子を作った。
「おにいちゃんなにかあったの?」
「どうして?」
「むずかしいかおをしてるから。」
「なんでもないよ。」
フィーネに心配されてしまった。殺した冒険者のことはなんとも思わないが、俺の肩を強く握った筋肉だるまのことが頭の片隅に残っている。
こう言う時は、無心で料理を作るに限る。
この日は訓練せずに、一日料理作りに使った。たくさん出来たので、収納袋に入れといた。
「収納袋が5つになるとはな。」
全て、小さいサイズの収納袋だが、これだけあれば一財産だ。
「今度、大きいサイズ買ってあげようか?」
ジョセが俺にすぐ貢ごうとする。
「それぐらい、自分の稼いだ金で買うよ。」
「そう。リュウがそうしたいならいいわ。」
「それより、味はどうだ?」
「量が多いから、一日じゃ食べられないわよ。」
「そうか。じゃあ、騎士達に食わせといてくれ。」
騎士達は嬉しそうに食ってた。ジョセの騎士に一人だけいる女性の騎士は甘いものをパクパク食ってた。
「そういえば、もうそろそろ今年の専属を決める大会があるな。」
「そうね。誰か有望な人はいる?」
「さあな。俺がいつも戦ってる人たちは全員20歳以上だし。」
「そうね。リュウが専属騎士になりなさいよ。」
「嫌ですよ。休みがないんですよ。料理も作れないし、村にも帰れないじゃないですか。」
「そうね。フィーネ達に嫌われちゃうわ。」
「今年決まらなかったら、公爵様が強制的に決めるんだろ。」
「そうね。正直、女子が多い方がいいわね。」
「そうなのか?」
「そうよ。だって話が合うじゃない。」
俺には関係ない話だがな。
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今のステータス
レベル 2
力 :245
身の守り:230
素早さ :403
器用さ :331
魔法力 :283
スキル
槍術 Eーーー槍を武器にすると、全ステータス少し上昇。
弓術 Fーーー弓を武器にすると、全ステータス微上昇。
魅力 Fーーー魅力が微上昇
耐性 Fーーー状態異常耐性が微上昇
騎士達との激しい訓練と、女王蟻を倒すという長期間の試練を超えたことにより、ステータスが爆上がりしました。
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