盗賊

「なんだ、ガキじゃねえか?」


茶髪の少年が舐めたことを言ってきた。

正直早く終わらせたいので、会話なんてしたくない。


「お前らが、例の3人だな。ハンデとして、俺は武器を使わないで、素手でやってやるよ。世界の広さをわからせないとな。」


「おいおい、無茶するもんじゃないぜ。ガキは家で農作業でも手伝っとけよ。」


「良いから、速くしろ。お前らをボコボコにしてから、仕事ふが詰まってるんだ。」


フィーネとお昼寝をするという大事な仕事が。


「怪我しても泣くんじゃねえよっと!!」


茶髪の少年は大ぶりに剣を振り上げながら、突進してくる。

クソ遅いので、手に魔力を集中させて、剣を握り折ってやる。


「なっ!!」


続け様に手加減して、左腕折ってやった。


「次のやつさっさと来い。」


二人は、全然向かってこない。なんでだ?


「来ないなら、俺から行くぞ。」


一人は黒髪の少女、もう一人は黒髪の少年。

武器は細剣と斧。どちらも武器破壊して、骨の一本おってやった。


「これで仕事は、終了だな?」


「はい。ありがとうございます。」


ついでに、3人に軽く蹴り入れといた。

すっきりした。会場を後にして、帰っている時、背後から


「このように、世の中にはあなた達より幼くても、化け物が存在します!!

これからも訓練に励むように!!」


化け物扱いされたが、どうでもいい。フィーネとお昼寝しよ。


「おにいちゃん!!」


フィーネが抱きついてきた。


「ドレスで走ったら転ぶから、早歩きでね。」


「うん!!」


フィーネちゃん元気いっぱいだな。

フィーネちゃんの後ろを見ると、よちよち歩きながら、小さい男の子がフィーネちゃんの後ろを必死に追いかけてフィーネに抱きつく。


「おねちゃ!おねちゃ!」


「マークはあまえんぼうですね。」


フィーネは小さい男の子をマークと呼び、頭を撫でる。

俺は膝を落とし、マーク君と目を合わせる。


「君がフィーネちゃんとジョセお嬢様の弟のマーク君?」


マーク君はフィーネの後ろに隠れてしまう。恥ずかしがり屋なのだろう。

俺は収納袋から、小さいハンバーグを渡す。


「これ食べるかい?』


「しらないひとからもらっちゃだめ。」


「そうだね。マーク君は偉いね。じゃあ、フィーネちゃんからなら良いかい?」


「うん。」


フィーネちゃんにハンバーグを渡し、フィーネちゃんがマーク君の執事に渡して、確認したのち、マーク君はハンバーグを美味しそうに食べた。


「美味しいかい?」


「うん!!」


「これから、フィーネちゃんと一緒に遊ぶけど、マーク君も遊ぶかい?」


「うん!!」


元気な子供だ。ハンバーグをあげたら、すぐに俺に懐いた。

3人で、マトリョーシカ丸バツゲームで遊んで、マーク君が眠くなったので、

3人でお昼寝した。メイドさんは収納袋から、シーツを取り出してひいてくれるので、服は汚れない。皺にはなるけど。


俺が起きても、2人はまだ寝てたので、起こさないように起きて2人を執事とメイドに任せて、俺は狩りの仕事に向かう。


「ババア、盗賊とかいないか?」


「盗賊?なんでだい?」


「簡単に金稼ぎできるて聞いてな。」


「そんな大きい盗賊なんていないさね。ここら辺は小物ばかりだよ。」


「それでいい。良い経験にはなるだろ。」


「まあ、あんたがそれで良いなら、良いけど。ちなみに小物の盗賊の討伐報酬は5万リンだよ。」


「意外に高いな。」


「ここら辺は、安全が売りだからね。」


「そうだな。情報を教えてくれ。」


オーガとの戦いで、もう少し強さを蓄えようと思って俺は、盗賊をしばく事にした。


「ここが、盗賊の洞窟か。臭そうだな。」


とりあえず、観察していたら、夜に盗賊が帰ってきたので、狙撃で殺しまくっといた。普通に雑魚しかいなかった。

洞窟の中で軽く金ものものを盗んで、死体からも漁っといた。

この洞窟は残したままで、狩人のババアに精算したら、32万の稼ぎになった。

明日も盗賊狩ろ。

それから、風呂に入った後、ジョセと話して、一日が終わった。


「明日も盗賊狩るか。」

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