を
「なるほどね。最初からこのつもりだったのよ。」
「よくわからないんですけど、決闘って受けなきゃダメなんですか?」
「まあね。一応許嫁なんだし、権利はあるわよ。」
「ボコボコにしていいんですか?」
「いいわよ。どうせ弱いしね。」
マジで、クソ雑魚だった。
話にもならなかったので、一発で黙らせといた。
あれかな?ジョセに良いとこでも見せたかったのかな?
「今回のことで僕、恨まれませんよね?」
「恨まれるんじゃない?」
「お嬢様がやっていいって言ったのに?」
「しょうがないわよ。」
「理不尽すぎる。それにしても弱かったですね。」
「あいつは武家の息子だから、強い方じゃないかしら。リュウが歳不相応に強すぎるのよ。」
「確かに、足運びの基礎はできてましたね。クソ雑魚でしたけど。」
「一発はやりすぎよね。」
「怪我させないようにしたんですよ。武家なら俺の優しさが分かるでしょう。そんなことより、フィーネちゃんはどこ行ったんです?」
「フィーネはお勉強の時間よ。お披露目会のためのダンスの練習。」
「ダンスですか。良いですね、楽しそうです。」
「楽しくなんかないわよ。」
「じゃあ、今度ダンスを教えてくださいよ。」
「良いわよ。リュウなら良いわ。」
狩人の小屋で、何か依頼がないかババアに聞くと、
「あんた、今度は伯爵の長男をボコボコにしたらしいね。血気盛ん、血気盛ん。」
「ボコボコにしてねえよ。怪我しないように配慮したんだ。
それより、オーガの生息域ってわかるか?」
「オーガを倒しにいくのかい?」
「まあな。そろそろ十分だろ。」
「能力的には問題ないさね。いささか、子供すぎるが。」
「いつものことだよ。」
オーガ、パワーはオーク並みのくせに速さはその比じゃないぐらい早い。
速さとパワーを兼ね備えためんどくさいやつだ。
ただ、こいつをどうにかできれば、もっと森の奥に入ることができる。
こいつの討伐報酬は1万リン。こいつは、金になる部分がないから、稼ぎとしては悪い。強い割に。
森の奥でオーガを発見する。
木の上から、隠蔽のローブを使いながら、弓で射撃する。新しく買った、前の弓の2段階は上の弓だ。
射撃に成功し、脳みそをぐちゃぐちゃにした。オーガという奴は思ったより強くないらしい。
次は、単独のオーガに一騎討ちで勝負を仕掛ける。
日々の騎士達との訓練のおかげで、パワーとスピードにはついていける。
3分の戦闘で頭を串刺しにした。
「勝てるな。集団相手はちょっときついかもしれないけど。」
この日は、オーガを10匹狩った。
結構神経を使った。身の守りが低い俺にとっては一撃が命取りだしな。
「しばらくは慣らすか。」
このまま、奥に行くのはいささか不安が残るので、少しの間ここで、オーガ狩りでも続ける。
1週間は、オーガ狩りを続けて、5匹ぐらいの集団なら、相手できるようになっていた。
「あんたに依頼が来てるよ。」
「依頼?俺宛に?」
依頼とは、単純に狩ってきてほしい獲物があるときに相手金を払って相手に依頼する。
基本はもっと信頼の積んだ狩人をババアが推薦するのだが。
「指名依頼さね。」
「誰だ?」
「騎士学校の学園長からさね。」
「なんの依頼だ?」
「要約すると、騎士見習いにも慣れてないガキの鼻っ柱を折ってほしいらしいよ。」
「それは狩人の依頼じゃないだろ。」
「あんた以上の適任者はいないと思うけどね。今から行くかい?」
「いいぞ。すぐに終わらせてくる。」
騎士団の学校に3回ほど迷っていった。
わかりづらいところにあるしな、しょうがない。
学園長のところまで直行して、詳細な依頼内容を聞いた。
要は、この学園の上位3人が同年代に敵がいなくなったので、訓練をサボっている。
このままだと退学させる事になるから、出来ればそれを食い止めたいらしい。
「それで、どこでボコボコにすれば良いんだ?」
「出来れば、みんなの前で。」
「それはいつだ?」
「明日のお昼でお願いしますよ。」
「分かった。」
翌日、指定された会場に行くと、学校の生徒600人ほど全員が集結しており、
そんな中、3人が代表して武器を握っていた。
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