いい

村に帰るのをすっかり忘れてたので、急いで支度する。

前回は3日かかったのを2日でいけた。近道を覚えたことと、ステータスが上がったのがよかったのだろう。

前回同様、村の少女達にお肉を渡して、いちゃつきながら、アリシアと槍の訓練して、村を満喫してから、街に帰った。

合計、1週間かかった。

意外に、街での生活に俺は慣れてたんだな。

街に帰ると、いつもよりフィーネが甘えてきた。こいつは可愛いな。

フィーネのために街に帰ってくると言っても過言ではない。


「リュウ、来月は空けときなさい。」


「なぜです?」


「食事会があるのよ。四大公爵の長女だけの。」


「数少ないお嬢様のお友達ですね。」


「そうよ。その食事会があるの。ついてきなさい。」


「何故です?」


「暇だからよ。」


「フィーネちゃんとお留守番しときますよ。」


「フィーネも来るわよ。」


「じゃあ、会ったこともない弟君を紹介して下さい。その子とお留守番します。」


「ダメよ。そもそも何で嫌なの?」


「馬車にずっといるんですよね?」


「基本そうね。」


「体が凝っちゃいますよ。僕は狩人ですよ。」


「別に良いじゃない。用事もないんでしょ?」


「ないですけど。」


「それに、食事会では毎回試作料理が出るの。私ですら、美味しさで驚くほどよ。」


「行きます。」


「そう。フィーネも喜ぶわ。」


「できる限り、ノルマをこなして、訓練もやっときますよ。そういえば、最近、歴史の本を読もうと思うんですけど、おすすめってあります?」


「私のお古をあげるわよ。最高の教科書よ。」


「それは、ありがたいです。知は力ですからね。」


「良い言葉ね。私にぴったりだわ。」


「そうですね。お嬢様は頑張り屋さんですから。」


「上から目線が腹たつわね。」


この日から、できる限りの準備をして、あっという間に1月たった。

今回の訓練の大会で960万リン稼ぎだし、短槍を新調しといた。

前の槍はアリシアにでもあげるか。


「さあ、行くわよ。」


「分かってますとも。今日は一段と綺麗ですね。」


「外出用よ。」


「そうですか。フィーネちゃんも?」


「フィーネはまだ、お披露目会してないからいつも通りよ。」


「そうですか。それでどの馬車に乗れば良いんですか?」


「私とフィーネと同じ馬車よ。せいぜい私を楽しませなさい。」


「はいはい。」


馬車に入ると、フィーネちゃんが既に寝ていた。


「朝早かったから、しょうがないのよ。」


「そうですね。」


俺とジョセを乗せて、いくつかの馬車と20人はいる護衛達が進み出した。

俺は、フィーネに膝枕してやる。


「どれくらいで着くんです?」


「そうね、だいたい10日もあれば着くわよ。」


「そんなもんですか。」


「まあね。今回の馬車はかなり早い馬が引いてるから。」


「ヘェ〜」


「それより、今二人きりよね。」


「フィーネちゃんがいるでしょ。」


「寝てるじゃない。そうじゃなくて、今リュウが私に何してもバレないってことよ。」


「そうですね。日頃の行いが信頼に結びつきましたね。」


「分かるでしょ?」


ジョセは目を瞑って、キス顔をする。

これには答えるべきだと、優しくキスした。


「ありがとねリュウ。私夢だったの。好きな人と初めてのキスすること。」


「そんなこと言って良いのか?」


「良くないわよ。だから、いつも騎士の前では言わなかったわよ。」


みんな、気を利かせたのだろうか。


「ジョセもう一回キスするぞ。」


「うん。」


フィーネが起きるまでいちゃついた。ジョセは初めて見せるような顔で喜んでいた。

フィーネが起きてからは、俺がこの世界に持ち込んだリバーシで遊んだり、トランプで遊んだり、勉強をした。ついでに魔力も使っといた。鍛えないとな。

夜寝るときは、他の馬車で、メイドと一緒に寝た。

美人なメイドと一緒に寝れて嬉しかった。子供でよかった。


それから10日間隙あらば、いちゃついた。公爵令嬢にベロチューは無茶苦茶楽しい。そんなこんなで、食事会場に到着した。



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