ウザ絡み
名前 リュウ
レベル 1
力 :156
身の守り:145
素早さ :234
器用さ :186
魔法力 :134
「魔力と身の守りが結構上がってる。ボコボコにされたからだな。」
今回も試練を超えたらしい。
オークの肉は脂身が多かった。肉はすぐ腐るので、村みんなに分けといた。
かなり、喜ばれた。
「リュウ君はオークを倒したんだってね。すごいなぁ〜。」
「そうだな。俺は凄い。」
「みんなもリュウ君のことカッコいいって言ってたよ。」
「そうだろうな。ミリーヌもそう思ってるのか?」
「うん。」
ミリーヌは村娘顔を赤らませながら、頷く。
「キスしようか?」
「いいの?アリシアちゃんがいるのに?」
「バレなきゃ良いだろ。」
アリシア以外の同年代の少女達に手を出しといた。
アリシアでキスは練習しといたので、みんな喜んでた。
性欲が出てきたら、みんなに手を出そう。
「異世界転生して良かったな。毎日が楽しいぜ。」
オークの睾丸は、ポーションと魔力回復薬を買った薬屋で、一つ1000リンで売れた。
荒稼ぎできたぜ。
その金で少し高い解体用ナイフを買った。
刃こぼれが凄かったし。
街でぶらついていると、フードを被った俺より少し小さいやつに話しかけられた。
「ちょっとあんた、手伝いなさいよ。」
無視した。
高級そうなフードを被ってたのでめんどくさそうだし。
「ちょっと?聞こえてるんでしょ?」
そそくさとその場を離れた。
しかし、ついてくる。
「聞こえてるんでしょって!ねぇ!」
うるさいやつだ。大体何を手伝えば良いんだ。
無視し続けると、何故か知らんが、騎士と思われる奴らに囲まれてた。
全然気配を感じなかったぞ。
「お嬢様。帰りましょう。御当主様がご心配されてます。」
「嫌よ。大体、父様は心配しないでしょ。」
「そんなことありません。御当主様はお忙しいだけです。」
「そんな言い訳聞き飽きたわよ。邪魔しないで。」
護衛の騎士とお嬢様の口論を何故か聞かされた。俺は関係ないのに。
騎士達が囲まれてるから、気軽に逃げられない。
次第に口論が俺に飛び火し出した。
「私は旅に出るの!!こいつと!!」
「そうなのか、少年?」
「違います。通りすがりです。速く退いてください。」
「らしいですか?」
「騎士に驚いているだけよ。こいつは私の彼氏なんだから。」
「そうなのか、少年?」
「違います。名前も知りません。速く退いてください。」
「お嬢様嘘なのですね。」
「私はこいつと駆け落ちするの。邪魔だから速く退いてよ。」
俺のセリフに被せてきた。
「そうなのか、少年?」
「そんなわけないてしよ。もう良いですか?お腹が空いたので。」
「私もお腹が空いたわ。何か食べましょうよ。あんたの奢りで。」
「騎士さん達の奢りならいきます。迷惑料ということで。」
「少年、君は図々しい奴だな。奢るわけないだろ。」
「何故ですか?」
「初対面だからだ。」
「そうですか。お嬢様もそういうことで良いですか?」
俺も被せた。俺の勝ちだな。
「良くないわよ。お腹が空いたわ。」
なんて、めんどくさいやつだ。
「そういえば、人と待ち合わせをしてるんでした。もう、流石に良いでしょ。退いてください。」
「そうよ。速くどきなさいよ。」
俺と約束してたみたいな口調をするな。
クソガキが。
「少年。悪いが一緒に来てくれないか?」
「嫌です。あなた達誰ですか?人攫いですか?」
「違う、我らはアンダーハート公爵の騎士団だ。」
「そうですか。僕はリュウです。それでは。」
思ったより、凄い奴らだったのでそそくさと逃げたようとしたが。
騎士達に邪魔される。
「本当に騎士なんですか?やってることは人攫いじゃないですか?」
「本当にそうよ。さっさとどきなさいよ。リュウは怒ったら怖いんだから。」
自己紹介など、しなきゃ良かった。
「少年、流石にお嬢様との関係を正せねばならん。」
「あんた、めんどくさいな。多分、部下から融通きかなくて、嫌われてるな。」
「全くもって、その通りよ。リュウはいいこと言うわ。」
「あんたも勘弁してくれ。一人で何もできないなら、人を巻き込むな。」
「リュウが私を守ってくれるんでしょ?だから良いじゃない。」
「俺には彼女がいるんだ。将来を約束した。」
「私とは遊びだったって事?」
「少年、流石に今の言葉は聞き流せないぞ。」
「ウザすぎる。あんたら二人で俺をからかってるんだろ。俺みたいな被害者は何人目だ?」
「あんたが初めてよ。キスもそうだったでしょ?」
「少年、剣を抜け。流石に無抵抗の者は殺せん。」
「別に良いですけど。この距離だと、僕がお嬢様を人質にする方が早いですけど大丈夫ですか?」
「むっ?それはそうだな。お嬢様こちらへ。」
「嫌よ。」
「僕は動きませんよ。この場所から。」
「じゃあ、私も動かないわ。」
「お腹が空いてたんでしょ?お腹がなる前に食事したほうがいいですよ。」
「その時は、あんたと結婚すればいいでしょ。夫には恥をかいて当たり前ですもの。」
「ウザすぎる。お前友達いないだろ?」
「いるわよ。たくさんいるわ。あんたこそいないでしょ?」
「そこの騎士よりはいる。」
「ふふっ、それもそうね。」
埒が明かないので、お嬢様の手を強引に引いて、騎士に投げつけた。
「これでいいだろ。退いてくれ。」
「それは出来ん。お嬢様との関係を明らかにせねば。」
「あんた、流石に異常だぞ。あんたのせいでお嬢様が逃げ出したんじゃないか?護衛に向いてないな。」
「私への侮辱、しかと受け取った。少年、速く剣を抜け。」
「そういう0か1でしか、考えられないところとか、暴力に訴えるところとか、その行為が公爵の名前を落としているって気づかないのか?」
「そうかもしれんが、関係ない。」
「関係あるだろ。今どれだけの人間が見ているんだ。公爵の名前を使った以上は責任持てよ。頭悪いな。」
「私がバカなのは昔からだ。」
「開き直るな。成長しろ。」
「無理だ。出来ん。」
「そうか、じゃあ公爵のために自害しろよ。君主のために騎士として死ねよ。」
「それは出来ん。」
「お前は何も出来ないんだな。もしかして、コネで騎士になった無能か?」
「確かに、私の父が公爵の筆頭騎士だということは関係してるかもしれん。」
「そうか。部下たちは満足なのか?それで?」
部下達を見ると、少し、嫌そうな顔をしている。
「そうか。大変だな。あんたなんで騎士になったんだ?」
「父に憧れたからだ。」
「向いてない。やめた方がいい。今ならまだ間に合う。父親も同僚もあんたが辞めた方が喜ぶだろ。」
「そんなことはどうでもいい。私が憧れたのだ。」
「それで、あんたの父親は見知らぬ子供を殺そうとする奴なのか?」
「父はそんなことはしない。清廉潔白な方だ。」
「じゃあ、剣を下ろせよ。」
「それもそうだな。」
騎士は剣を下ろした。こいつはなんて素直な馬鹿なんだろ。清々しい。
「それじゃあ、俺は帰るな。」
俺はその場から、やっと離れることができた。
お嬢様がなんか言ってたがどうでもいい。
そんなお嬢様が一月後に俺の前に現れるとは
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