うぴー

魔力。

これは、自分の中に流れる血液を意識するようなもの。

不可能じゃないかと思ったが、異世界人特有の感覚なのだろうか、できるようになった。

30秒フルで使って、すぐに気絶してしまったが。

気絶するのは布団の中にしとこう。

魔力は使えば使うほど、伸びるらしい。当たり前だよな。


「でも、今の俺じゃあ、緻密な操作はできないんだよな。」


ざっくりと、全身に魔力を纏って、身体能力が少し上がるぐらいだ。

これ、魔力じゃなくて念能力だろ。


「ステータス」


名前 リュウ


レベル 1


力   :62

身の守り:52

素早さ :91

器用さ :81

魔法力 :12


「俺には素早さの才能があったみたいだな。普通にウサギを狩れるようになったし。」


ウサギより足が早くなったので、普通に追いかけて殺した。

結構美味かった。やっぱ、ウサギ肉だな。NPCジジイに教えてもらった、ウサギ肉に合う香草も良かったな。後で、ウサギ肉あげるか。


同年代に敵なしと思ったが、アリシアがリュウガよりは弱いよ〜とか煽ってきたので、ボコることにした。


「お前が、村長の息子のリュウガか。」


「うん、そうだよ。君はリュウ君だよね。よろしく。」


馴れ馴れしい奴だったので、開幕一発顔に入れといた。こいつは鼻血こそ出したが、それだけだった。子供のくせに、俺のパンチを受けて倒れない。

しかも、今の感覚は魔力か。こいつ魔力で守ったのか。


「なるほど。お前が神童って周りから言われている理由が分かった。

お前は、小さい頃から魔力が使えたのか。」


「そうだね。でもなんで息あり殴ったのかな?」


「顔が気に食わなくてな。それより構えろ。ボコボコにしてやる。」


「なんでか分からないけど、村長の息子として売られた喧嘩は買わないとね。」


こいつは魔力が強いのか、身体能力が高かったが、それだけだ。技がない。

守衛達に訓練してもらってる俺は自分より高い身体能力がある人間の対処に慣れてるので、こいつの魔力が切れそうになるまで守りで粘った。


「もうやめとけ。お前の負けだよ。」


「いいや、負けられないよ。村長の子供だから。」


「そうか。」


俺も魔力を10秒だけ使い、疲労し切ったこいつの腹を思いっきりぶん殴って、勝った。


「こんなもんか。じゃあな。気は済んだし帰るわ。」


アリシアがなんか言ってたが、興味なかったので帰ることにした。


「分かりやすい目標も無くなっちまったし、これから何を目標にして訓練しようかな。といううかなんで俺は訓練してるんだ?」


よくよく、考えてみれば毎日自分がコツコツ強くなるのが楽しくて訓練してたが、なんで俺って強くなってるんんだろ。他にやることないって言ったら、そうなんだが。

人生の目標なんて、物語の主人公じゃないんだし、生き続けたら自然にできるもんだしな。


「とりあえず、今の目標は塩だな。塩が欲しい。欧米食の世代の俺には塩分が多くないと満足できないぜ。」


塩の入手方法は行商人、海、岩塩。基本この3つだろう。

塩を体内に貯める魔物もいるって聞くが、ここら辺にはいないらしいし。


「海は遠いらしいから、岩塩かな?でも無さそうだしな。行商人に頼むか。でも、クソ高いんだよな。」


うちの村は基本自給自足だが、生活の必需品を売って農作物を仕入れるために稀に行商人が来る。物々交換だ。

そいつらからは基本塩は買わない、ふっかけられるから。

守衛達が街まで行って、みんなの分の塩を何往復かして買ってきてくれる。

街までの道は危ないらしくついて行かせてくれないし。


「ある程度の強さを示さないといけないな。森の奥に行って、強い魔物でも殺しに行くか。その前に魔力だな。これをちゃんと鍛えれば確実に強くなれる。」


使った魔力は1時間で10分の1回復するらしく、今の俺の魔力量ではろくに訓練はできない。少しずつ頑張るしかないな。

そんなことをかんがえながら、森をぶらついてきたところ、

大の男ほどの大きさのあるゴブリンを見つけた。

ホブゴブリンだ。この辺りでは基本見かけない。


「そういえば、手っ取り早く強くなる方法があったな。試練を乗り越えればいいんだな。」



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