人物紹介
カルメ
今作の主人公。他者と自分を蛇蝎のごとく嫌う、孤独な女性。
自身の優れた魔法を利用して所属している村に富を運び、村からは金銭や食料を巻き上げるなどしている。他者に裏切られ、数々の村を追い出されてきた経験などから、一切他人を信用しておらず、特に、他人の語る親愛の情や恋愛感情を信用していない。そのため、自分に求愛するログを嫌い、遠ざけようと必死になっている。似合わないとは思いつつも可愛いものが好きで、本当は、素直で可愛らしいサニーのような存在に憧れている。また、人は嫌いだが自然は大好きで、花も好き。なお、作中ではあまり言及していないが、実は巨乳。
ログ
カルメに恋をした青年。穏やかな性格をしていて、優しい雰囲気なのだが、恋は追って、追って、そして追う、という狩人みたいな性質を持っているので、毎日カルメのもとに花を持って行って求愛するという、ロマンチストで情熱的な一面を持つ。村に移住を決めたのも、カルメが理由。また、人に好かれるという才能を持っている。カルメの瞳を見て恋におちたのだが、カルメが気になったきっかけは、自分に冷たい反応を徹底するものというのが稀で、興味を引かれたから。優れた治療魔法の使い手で、村の診療所で働いており、友人も多い。カルメについては悪態を吐かれても、可愛い、好きだ! と思えるのだが、自身の恋を錯覚だと切り捨てられるのにだけは強い不満を持っている。意外と頑固者。
サニー
カルメの所属する村の次期村長。明るく元気な性格で、人との交流や村そのものを好んでいる。また、他者の瞳を見つめると、その人間の考えていることや本質が見えるという、恐ろしい能力を持つ。健康がトレードマークの彼女だが、カルメにはビビり散らしており、全面的にカルメが苦手。だが、次期村長であることや、運の悪さが災いして、カルメとは人一倍かかわってきた。村におけるカルメの重要性を理解しており、カルメを村に留め続けるためにログの恋愛に協力することを決める。ちなみに、少々腹黒い性格をしている。
ウィリア
アホな話し方をする明るい女の子。意外と度胸があって、カルメにも遠慮なく話しかけてくるようになるので、カルメはちょっとウィリアが苦手。恋愛話が大好きで、結構お節介。台風のように現れ、そして好きなように話しては去って行く。実は身長が高いのを気にしている。
ミルク
ログの仕事先の上司。年老いているが若々しく、とても穏やかな性格をしている。後継者であるログを孫のように思っている。
おまけ
カルメの心の中に住まうちびっこカルメ
カルメの心の防衛本能で、カルメに問題が生じると警告にやってくる。二重人格の類ではなく、幼い姿をしたカルメは、あくまでもカルメが見て見ぬふりをした自分自身。ちびカルメは常に氷のナイフを握っているのだが、実は持ち手も刃になっており、振るえば相手を傷つけるが、確実に自分自身も傷を負う。時には相手以上に傷ついてしまうこともある。ログと恋人になってからは氷のナイフは溶けた。二度と氷のナイフを形成せずに済むことを願う。
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