第9話光に進む一歩

達矢と笑真は、毎日距離を縮めて愛を育んでいた。

月日は流れ、達矢は笑真の兄が入った大学の

医学部を受験した。

笑真は高校を卒業すると、手術後の為に

家で色んな形をイメージトレーニングする事

になった。

達矢は見事に合格した。


「笑真、合格したよ!俺の大学の入学式に

笑真、一緒に来て欲しい」


「おめでとう!良かったね!でも私が?」


「あ~笑真に光を与える為の、第一歩を

一緒に踏み出したいんだ」


「うん!」


すると笑真の母が


「私も行きたい~健吾さんも、あっ!

そうだ、達矢さんのご両親も一緒に

みんなで行きましょう」


「あの~それは」


「いいじゃ無いの、二人の第一歩を私達も

見たいわ!」


そして大学入学式、みんなで行くと


「さぁ達矢、笑真さんと踏み出せ」


達矢は父に言われ、2人は一緒に校門に

足を踏み入れた。

そして肩を寄せ合う2人。

その姿は、親から見ても眩しくて、光輝いて

いた。

この2人なら、きっと色んな困難でも乗り越えて行く事だと心から思った。


「達矢さん、これからだね」


「あ~笑真、待っててね!本当は直ぐに

でも結婚したいんだけど、結婚すると

笑真の手術を俺が出来なくなるから」


「ありがとう、待ってるね!」


達矢はポケットから、箱を取り出して

開けた。


「これは俺の気持ち、笑真、手を貸して」


達矢は笑真の指に、リングをはめた。

笑真は、そっとそれを触って


「達矢さん、本当にありがとう!」


そう言って心で笑った。


「笑真、笑った?」


「うん!」


そんな2人を見て、号泣している2人。

笑真の母と達矢の母だった。

2人の父は、今日は仕方ないかと諦めていた。

その家族の姿は、オーラに包まれたかの様に

暖かく、幸せが溢れていた。

___________________

最後迄ありがとうございます。

短編なので、まだまだ書きたい事

表現したい事は沢山有るんですけど

一旦完結します!

又、是非書き直したいと思ってます。

ありがとうございます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

《心で笑ってみたら?》 aki @nyontyun

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ