第4話

クジの発表時間


「当たる未来が見えててもなんか緊張するな。初めてだからか?」


実際ずっと当たっていれば感覚は麻痺していくものだが今回は最初の段階。

緊張は仕方ないだろう。


「お!おぉぉぉぉぉ!!!当たってる!本当に当たってる!やったー!!」


未来予知で結果を知っていてもやはり嬉しいものには変わりはない。

現在は週末のため。次週以降にネット購入のクジは口座へ入金される。

店舗で購入した場合は大きい銀行へ行き手続きをしなければならない。


「あとは入金されるまで楽しみだな~。今のうちに何を買うか決めとこう!」


一般人が大金を手に入れば必ずこの状態になるだろう。

不動産、自家用車など。そして高級なものにいきがちだ。

例えば不動産では一等地の物件をみたりするが、本当の一等地はサイトなどに掲載していない。あくまで一部に過ぎない。

自分はそういう風にならないと言っている人も基本的には大金を手にした際その思考になっている。


閑話休題


太一は前々から欲しかったものをリストへ入れた。

最新の電気シェーバーやPCなどほしいものをどんどんリストへ入れた。

ほしいものを入れていく内に太一はふと冷静になった。


「あれ?本当にいるか?」


今まで本当にほしいものしか買わなかった太一。

リストを見てみると本当にほしいか分からなくなった。

太一は本当にほしいものだけを厳選した。



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