第3話
「よーし、よしよし!とりあえずニュースの未来予知はできた。でもなんか不思議な感覚だな。予知したニュースがそのまま流れるのって。予知なんだけど、デジャヴ感?がハンパない。」
最初は数分先の未来予知をし、だんだんと分数は伸びていった。
「あー、速報も予知できるから本当に怖いな。」
数分数十分、そして数時間の未来予知が可能だと速報までも予知できるため、どんな速報でも先読みが可能なのだ。
「とりあえず一日先までわかるようになればいいかな。」
練習に練習を重ねついに一日先までの未来予知ができるようになったのだ。
「意識したときに予知できるはありがたい。あんまり先がわかりすぎても面白くないしな。」
次のクジまで少し日数が空くため、太一はのんびり過ごした。
そしてクジ当日
「きたか~!この日が!おお!すげぇ!何週分キャリーオーバーしてんだよ!」
数ヶ月当選者がいなかったため数十億のキャリーオーバーが表示されていた。
ネット上から購入可能なためスマホをいじっていた。
「とりあえず未来予知で紙に番号を写しとこう!」
紙に番号を書いておけば間違いはないと思いすぐ実行
「あ、店舗でも買っておこうかな?」
店舗で先ほどの紙に書いた番号を記入し1500円分購入
自動で番号を選んでくれるのを3つ、少し惜しい感じの番号を1つ
そして、未来予知した番号を記入した。
購入する際店舗の店員さんに話しかけられた。
「お客様もノートに書いているんですね~。ほかのお客様の中にもノートにびっしり書いている方もいるんですよ。」
「そうなんですね。自分は予測できないんで直感で選んだものを書いただけですよ。」
「あら、そうなんですね。では、ありがとうございました。お客様に幸運が届きますように。」
内心はヒヤヒヤしたが冷静に話せていたと思う。
自宅へ戻り、次にネット購入をするためスマホを取り出す。
念のため未来予知で再度番号の確認。
問題ないことを確認し、ネット購入。
「数時間後には億万長者かー。ありがたいもんだ。どこかのサイトかどっかで超能力者が同じようなことして当たってもつまらないって言ってたな。逆に俺はそこまで達観してないからよくわかんないな。」
あとは待つだけだ。
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