第2話


「さーて、どうすっかなー」

自分の妄想がそのまま実現できるのであれば、かなりすごいが同時に怖くもなる。


ひょんなことから力がバレてよく分からん機関に拘束されるかもと思うと慎重にもなる。

憂うつだ。


「マジでどうすっかなー。こんなこと相談もできないしなー。」


両親は数年前に交通事故で他界しているため、本当の意味で親身になってくれる相談相手がいないのだ。


「友達っていってもなー。」


友達はいないわけでもないが相談するような相手でもなかった。


「なんかAI的なものを具現化できないかな?う~ん。」


AI的なものを作っても意味があるのかと思ってしまう。

問題は特にないと思うがとりあえず今はいいかと結論にいたった。


「さて、この力を使って何をしようか。」


あまり目立つものは控えたほうがいいと思っているが現在無職だ。

預金は少しあるが心許こころもとない。


「あ、未来予知で番号で決めるクジがいいかな?」


まず未来予知ができる妄想で数分先未来を確実なものにしなければならない。

いきなりできるとは思っていないため、とりあえず練習?が必要だ。


「う~ん。数分先を何をどう妄想しようか…。」


妄想の具現化といっても確実性ないふんわりとした妄想では力は発揮できないことは分かっていた。


身近なもので考え付くことはTVのニュース番組などの予知かと思い実行した。


結果はもちろんうまくいった。

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